"自分の感受性くらい" by 茨木のり子 | Luch Kolorita

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外へ出る時は、たいてい何か読むものをかばんに入れて出かけます。

最近は仕事関連の書類を入れていることが多かったのですが、休日くらいはと思って、今日は大好きな詩集を持って出かけました。

茨木のり子さんの「おんなのことば」。

茨木のり子さんは私の大好きな詩人です。彼女の詩からは、伝えたいことがピンとした言葉に乗ってストレートに伝わってきます。

"清々しく強く"生きた彼女の言葉が、いつも私の背中を押してくれるのです。




"自分の感受性くらい"

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気むずかしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

・・・(中略)

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ



"自分の感受性くらい"より抜粋

(茨木のり子「おんなのことば」より)