『Weの市民革命』読了
第1章:消費はアクティビズムになった
から始まるのですが、
最初からすごい引き込まれていきました。
”自分が反対する政治家とつながりのある企業やブランドには不買の姿勢を表明する「ボイコット」と、自分が信じる大義や価値にコミットする企業やブランドには喜んでお金を使う「バイコット」”
#DeleteUber※という運動では
数日で数十万単位のユーザーが
アプリを削除したなど、
社会運動が消費の世界に示した
数値の大きさに驚きました。
※トランプ元大統領によるイスラム教国出身者のアメリカ入国制限に対し、イスラム教徒率の高いタクシー業界がストライキを発表。そのタイミングで配車アプリ「ウーバー」がディスカウントを発表したことから(ウーバーは偶然だと主張)、それを非難する意味でアプリを削除するハッシュタグ運動に発展
また、2020年に
世界最大の資産運用会社ブラックロックが
サステイナビリティを投資方針の核に据えると
かなり強いトーンで投資先に示した
ということも驚き。
SDGs投資はかなり前から言われていますが
”ファッション”や”ポーズ”ではなく
株主の利益という点においても
サステイナビリティはもはや不可欠である
ということを示した
大きな出来事だと思います。
デルタ航空の行動にもしびれました。
学生たちの間で
銃規制運動が広がった際
銃を保守のライフスタイルとして
うたっていた
全米ライフル協会との連携事業を解消したり
機内であからさまな人種差別を
受けた乗客を助け声明を出したとのこと。
そのほか
パタゴニアなどのアクティビストCEOや
従業員アクティビズムなど、
様々な方面から動きがあることで
社会に変革が起きていることを
ひしひしと感じました。

第4章:自分ごとのサステイナビリティ
では
「自分はどんな消費者でありたいか」
について色々と考えさせられます。
昨年、残り生地を使ったTシャツを
買ったりしてみたのですが、、、
でも普段
ティッシュよく使うし
ラップもがしがし使うし
ごみもたくさん出すし
飛行機もよく乗るし
コンタクトは使い捨てだし
台所の流しに水切りネットつかってるし
ペットボトルも使うし
インディペンデントなお店あまり使えてない
私の考えていることなぞ
しょせんは”ファッション”
・・・。
でも例え”ファッション”であったとしても
束になったら
とてつもないポテンシャルがあることを
今回の本で感じたので
クール!
かっこいー!
よっしゃボイコットだ!
と「ノリ」でたくさんの人が動くのは
素敵な世界だと思うし
実際そうなりつつあるな、と。
あと、
牛などの家畜の出すメタンガスが
気候変動にかなり影響していることや
非人道的な飼育もあることなどから
食肉をやめる動きが広がっていることも
書かれていました。
これ、自分にとっては
人間食べるのやめると決意した鬼
になったつもりで
すんごいすんごい頑張ったら
もしかしたらやめることできるかもだけど、
それは今まで散々肉を食ったからであり
しかもアラフォーでそろそろ脂っこいのが
きつくなってきたこともありで、
若い時はやっぱり
カルビの焼肉食べたいよな・・・とも。
人間食べる鬼が出てくる話
現状では
持続可能だったり
エシカルが保証されてるものは
価格が高いことが多いですし
知識や経験などふくむ
実践できる機会の有無もありますよね。
最近話題の「値上げ」については
持続可能の観点では
日本では必要なことだと思うけど、
賃金が上がらないことや
消費に対する考えや社会福祉などの
社会構造についても
同時に変わっていかないと
ならないことなんだと思います。