映画『プリズン・サークル』

みてきました。

 

 

 

官民共同運営(PFI)刑務所である

島根あさひ社会復帰促進センターでの

TC(Therapeutic Community=回復共同体)

という

更生を促すプログラムを取材した

ドキュメンタリー映画です。

 

日本でTCを導入している刑務所は

こちらのみだそうです。

 

 

 

2020年に公開された後、
ミニシアターなどでたまに上映されており
見たいと思っていました。

この夏、キネカ大森で
アンコール上映があったので行ってきました。

 

 

 

島根あさひ社会復帰促進センターは

男性の受刑者が収容されています。

 

プログラムを受けている受刑者の

 

暴力によって

思い通りにする力を

手に入れられた気がした

 

というような証言が印象的でした。

 

 

 

最近読んだこちらの本で

米国では殺人犯の90%は男性

と書かれていました。

 

 

 

 

日本においても、

犯罪白書よると

刑法犯の検挙人員は

 

令和元年

男性152,281(79.1%)

女性40,326(20.9%)

 

令和2年

男性143,652(78.7%)

女性38,930(21.3%)

 

と約8割が男性です。

 

 

この圧倒的な数値差・・・

 

ここには

看過するべきではない

ジェンダーによる要因があると

私は思っています。

 

 

 

 

そのほか、

他所から移ってきた受刑者による

 

TCプログラムを受けて

ようやく罪と向き合うことができた

 

というような証言も印象的でした。

 

 

TC出身者の再入所率は

プログラムを受けていない受刑者と比べて

半分以下という調査結果もあるそうです。

 

しかし、

TCを取り入れているのは

こちらのみなため

プログラムを受けられるのは

4万人中たったの40人とのこと。

 

効果がとても期待できそうな

プログラムなのに大変残念です。

 

 

 

 

今回の映画でもそうでしたが、

加害者は

虐待やいじめなどの

元被害者であるということは

とても多いです。

 

 

ところで、

安倍元首相の国葬を行うことが

先日閣議決定されました。

 

 

でも、特定の誰かの葬儀を

国の税金を使ってするって

おかしくないですか?

 

暴力の連鎖を止めることに

税金を使ってほしいです。