先日、


東京都立高校では

男女別定員制により、

現状、ほとんどの場合で

女子に不利な入試となっていることを

書きました。

 

 

 

 

しかし

”割合”という観点のみで考えると、

男女比がほぼ同じということは

良い点もたくさんあります。

 

 

 

そこで、

 

”男女別定員制をなくして

完全に点数の高い順から合格にしたら

校内の性別に偏りが出てしまうのでは!?”

 

について、考えてみました。

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと、

 

 

多少の偏りは出るかもしれませんが、

全体的には極端な偏りが出るケースは

稀なのでは?

 

 

と私は考えます。

 

 

 

 

例えば

男女別定員制時代の合格基準点が

 

A高校

男子:730点

女子:750点

だったとします。

 

 

男女別定員制がなくなったら

男女別の合格基準点はなくなり、

合格基準点は1つになると思うんですね。

(仮に740点とします)

 

 

 

そうすると、

この740点を基準に

受験しようかどうかを考えるので、

 

 

今まで730点を基準にしていた男子は、

 

・志望校のレベルを下げてB高校を受験する

・740点になるよう学力の向上に努める

 

のどちらかとなります。

 

 

 

一方、

750点を基準にしていた女子は逆に

 

・志望校のレベルを上げてC高校を受験する

・このまま受験する

 

のどちらかとなります。

 

 

 

合格基準点が

男子:730点

女子:750点

のまま

男女別定員制をなくせば

 

そりゃー

女子の合格が多くなって

男子の合格が減りますよ。

 

 

 

でも、新たな基準点を示したら

それを基準に受験生がやってくるのだから、

そこまで極端な偏りは

出ないのではないかと思うのです。

 

 

 

例外は、

最上位と最下位の高校です。

 

 

もし全体的に女子の方が学力が高ければ

最上位高校は女子ばかり

最下位高校は男子ばかり

という状況になります。

 

 

 

でも、これはこれで

良いと思います。

 

 

受験生は

そういう傾向があるということを

承知の上で受験するでしょうし、

都内の最上位高校には

これだけ女子が多いんだ!

ということで女子学生への

エンパワメントにもなります。

 

 

 

 

 

 

そもそも男女別定員制は、

戦後に男女共学制を導入するにあたり

設けられた制度とのことです。

男女間の必修科目の違いなどにより、

共学化しても

女子の学力水準では入学が難しかったということが

背景にあるそうです。

 

 

《参考》

「都立高校入試の“男女別定員制” 同じ点数なのに女子だけ不合格?」

https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20210325.html

 

 

 

 

東大に合格できる学力水準なのに、

女子だからといって

東京に行くことや浪人することを

認めてもらえないため

地元の国立大学を受験する女子が

まだまだ多いということを聞きます。

 

 

このように教育における性差別は

なくなったわけではありませんが、

足元、教育面では男女差は

かなりなくなってきているのではないでしょうか。

 

 

それなのに

老朽化した制度をそのままにしておくと

今回のような歪みが生じてきます。

 

 

 

実際に男女別定員制を廃止したら

割合がどうなるかは分かりません。

 

また、実際に

どのような影響が出るかも分かりません。

 

 

 

でも、

実際にまだ起きていないこれらのことを

あーだこーだ思案するより、

 

権力に忖度して

老朽化した制度をそのままにしたり、

公的な教育機関で
性別によって不利益が生じていることの方が
よっぽど問題だと思います。

 

 

 

受験という

自分と向き合ったり

チャレンジしたりという中で

子供が不公平を感じる

社会であってほしくないです🙋

 

 

 

 

先日読んだこちらの本、

一生おすすめしていきたいと思いました😭

 

私のブログ読まれなくなってもいいから読んでもらいたいと思った本「これからの男の子たちへ」

 

 

 

 

 

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フェミニズムやジェンダー視点で書いてますブーケ1

 

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