今日は、「11番 藤井寺」から「番外霊場 杖杉庵」まで打った。
かかった経費は 宿\5,500、飲み物\110、昼食代は昨日買っておいたものと、お接待を受けたバナナだったので \0、納経代\300×4、総経費\6,810

今日は、「焼山寺」越えがあるので6:20にホテルを出発。
 
おとといから3日連続の登山!
でも昨日地図で確認したら、
昨日の山が一番勾配がきつく距離も長い。
 
あの山を登れたのならもう恐い物なし!
 
荷物があるけど、
また昨日の夜に1kgくらい荷物を返したからなんとかなるはず!
 
途中で「柿でも持って行くか?と言われて断りかけて、
焦った。
たまたま渡せそうなのがないということで、
気持ちだけありがたくいいただいた。
 
しまった、私が思わず断りかけたのを察しての事なら本当に申し訳ない。
おじいちゃんごめんなさい。
 
決まり事だからではなく、
わずか3日ながらも身をもって地元の方々のお接待=「心からの親切」で、
私達へんろが歩けて回れているのを実感しているからだ。
 
車のお接待はまたちょっと別になるだろうけど、
荷物が重くなるからとか今はお腹いっぱいだしなんていう、
こっちの都合なんかで断ってしまったら
誰もへんろを助けてはくれなくなるだろう。
 
まず「藤井寺」では、
そのことをお詫びを込めて祈った。
 
「藤井寺」のご本尊は火事の時、
お堂は燃えたのにご本尊のみ燃えずに残ったという奇跡的なご本尊らしい。
 
 
そして今日の試練「焼山寺」に向かう。

やっぱり昨日の事を考えると
私には荷物があっても
全然大したことなくてかなり気楽に歩けた。
 
足にやさしく景色もよくとても楽しい!
 
「高越寺」を荷物なしでも歩けたあなた!
間違いなく「焼山寺」へ登れます!
 
でも昨日の疲れが残っているのか平均6時間では登れなかった。
山をなめてはいけません(笑)
 
でも今日は途中から出会った方と
ずっと一緒に歩いたからかなり気分的に救われた。
 
おかげさまでめったに撮れない自分が写った写真を撮ってもらうことができた。

 
そして昨日の山ですれ違った4組のうちなんと3組の方に巡り合って、
宿も一緒の方がいて霊場とかで出会うたびに話が盛り上がって本当に楽しい一日だった。
 
どうも初の歩き遍路で番外も回ろうって人はまずいないらしい。
 
でも笑えたのが宿の方と話していたら
私は自分の出身地は話してないのだが、
名古屋から来る人は番外を回って行くことが多いとのことで、
私は岐阜出身だけどあの辺の地域性なのか?と思ってしまった。
 
欲張りなのか?「あるならそりゃ回らないかんわ!」ってとこなんだろうか。
なんか笑えた。

そして、ある歩き遍路さんに感動した。
その方は私と同じくらいの荷物を背負った中年の男性だったが、
足の付け根の関節が痛くまだなだらかな所でも本当に辛そうだった。
しんどくてとか、足が痛いのとは訳が違う。
きっと平地でも痛みは消えないはず。
 
途中の庵で、
「大変頑張っています。痛みをやわらげて、焼山寺まで登らせてあげてください」
と思わず祈ったくらいだった。
 
昨日おとといの山で逃げ場のなかなかない山での辛さは他人事とは思えなかった。
 
そうして気になりながら「焼山寺」を去ろうとするとその方がいて、
歩きにしては早いしさすが車で来たのかな?
(元気な私でも、辛いところが1時間以上あった)と思ったら、
なんと歩いて来たというのだ!
 
さすがに目が潤んでいた気がした。
本当にすごい!
私も少しうるうるしてしまった。
 
もし車にしたらきっと悔いが残るだろうし、
歩いて来れたら一番いいけど
どうしても体が言うことを聞いてくれない時だってある。
 
私の祈りが通じたとは思えない。
本人が頑張った以外の何物でもない。
私も本当にうれしくなった。
よかった、歩いてたどり着くことができて。
感動をありがとうございました。