こんにちは!

 

 

 

なぎさです!

 

 

前回のお話はこちら↓

 

父に、船から降りて、東京のオフィスで働かないかと

話があったようで、夫婦でそのことを話していたことは

気づいていました。

 

 

 

でも、父が私にその話をしてきたときは

いま住んでいる家を売って

2人が東京へ行くことが決まってからでした。

 

 

 

「お父さんは陸に上がって東京のオフィスで働くから

おまえは、この家を出ていきなさい」

 

...

...

...

まさか...

 

 

決める前に私にも話してくれると思っていた。

東京で働くことが父の願いだとしても

私が社会人で収入があったとしても

 

 

 

お父さんはこんな話をもらってるんだよ

そろそろ陸に上がって東京で働きたいと思ってるんだけど

おまえはどうする?

 

 

と順を追って話してくれるのが

親の思いやりっていうもんでしょ

 

 

家を売らないといけないという事が決まっていたとしても

 

 

ある日突然家がなくなると言われ

えっ!と驚く私の気持ちを考えたり

 

 

 

そんなの嫌だ!

というこちらの気持ちに寄り添いながら

事情を話して

説得していく

 

 

 

そしてこちらも、いやだけど

 

 

仕方ないな~と

家を出ていく心の準備をするってのが

筋じゃないのはてなマーク

 

 

ハアはてなマークはてなマークはてなマークムキー

 

 

 

今の私なら、そう言うでしょう。

 

 

 

だけどその時の私は

頭をハンマーで殴られたようなショックを受けながらも

返す言葉が見つからず

黙って

 

 

 

もうすぐ父が

「わるいね~」とか

「ごめんね」

と一言言ってくれると信じていました。

 

 

 

 

けれど家を売る日が近づいても

父からそんな言葉が出ることはなく、

 

 

 

いろいろな不安が渦巻いて

心は涙でいっぱいになっていました。

 

 

 

子供を愛する親ならどうしてくれるかなんて知らない私は

自分が悲しいという事にも

怒っていいんだという事にも

自信が持てず

その悲しみを抑え込むことしかできませんでした。

 

 

 

自分が感じている感情さえ

これでいいのかと疑ってしまう

それほどまでに

心を無視されて育っていたのですね。

 

 

 

 

兄弟姉妹の関係も希薄なアダルトチルドレンの私には

身寄りはだれもいない

私はこの土地でたった一人になる

 

 

 

 

 

見捨てられた...

 

 

 

 

その大きな辛さを抱えたまま

たちあっがて

自分が住む家を探すことなどできません。

 

 

 

もちろん、父は私が家を出て

初めての一人暮らしをする

家についても無関心でした。

 

 

 

事情を知った学生のころからの友達が見るに見かねて

「うちにおいで」

と優しい手を差し伸べてくれ

私は重い心と体を引きずるようにして

家を出ていく準備を始めました。

 

 

 

「住む家は決まったのか?」と

自分には関係はない、

という様子で聞いてくる父に

 

 

「○○さんがうちにおいでと言ってくれてるから」

と答えると

 

 

「あ~、それはよかったニヤリ

 

 

小さな子供が二人もいる

子育て真っ最中の友達に

気兼ねしている私の気持ちも知らず

 

 

 

友達の家族構成を知っていながら

父は嬉しそうにしていました。

 

 

 

次回

沼に落ちていくような日々

に続きます。