こんにちは!

 

 

なぎさです!

 

 

 

前回のお話はこちら↓

私は手を差し伸べてくれた友達の家へ

 父と義理の母は東京へ

それまで住んでいた家を売って

いくのですが

 

 

この時父が

私が小学校一年生の時に買ってもらった

アップライトピアノを持っていきなさい

というんです

 

 

友達の家に居候することが決まっているのに

私が

「持っていけない」

と言うと

 

 

「じゃあ、売りなさい」

 

 

と、

こともなげに言ってのけました。

 

 

 

ピアノを手放す?

ピアノを習うことは好きではなかったけれど

長い間慣れ親しんできたピアノ

何十万もするものです...

 

 

 

私は途方にくれました

 

 

 

その事をこれから居候させてもらう友達に話すと

しばらくして、

 

 

 

「私のママ友がピアノが欲しいんだって

だけど、高くて買えないから喜んでるよ

ちょうどよかった」

と言うのです。

 

 

 

父親に、

突然家を出ていきなさいと言われてからの

一連の私への扱いに

もう何の気力もない私には

ほかに選択肢も思い浮かばず

 

 

 

「いいよ...」

と力なく答え

 

 

全てにおいて積極的な友達は

「じゃあ、一万円でいいかな?」

と、すぐに値段を提示しました

 

 

たったの一万円?

毎日ピカピカに磨き上げた

傷もほとんどないピアノ

 

 

 

それが、たったの一万円...

 

 

 

今の時代なら分かりませんが

その頃

ピアノは手放しがたいものの

上位に入っていたのではないかな?

 

 

なぜなら、

ピアノは思い出のもの

思い入れのあるもの

良い思い出も

練習が嫌だなと思いながら弾いた日の

思い出にせよ・・・

 

 

毎日さわって

下手ながらも楽しい日々もあった...

 

 

 

この思い出ごともぎ取られる

そんな気持ちでした。

 

 

 

けれど、

その時の私には

友達への気兼ねもあり

それを口にすることはできませんでした。

 

 

 

ピアノはそのママ友の元へ引き取られ

私は2歳と4歳の子供がいる

友達の団地で、うつろな目をしながら

会社に行き、友達の家に帰る生活が

3か月ほど続きました。

 

 

 

ピアノのことでは

心を痛めた私でしたが

子育てで大変な中、

私を受け入れてくれた友達には

ホントに感謝です。

 

 

 

この時たった一人で

どこにも行く当てもなく

ボロボロになった心を抱えたまま

一人暮らしを余儀なくされたら

どうなっていたのかな?

と考えると怖いです。

 

 

 

とは言え、

その後の

一人暮らしのアパート生活にも

様々な困難が待ち受けていました。

 

 

 

次回

沼に落ちていくような日々 part2

に続きます。