『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』『4週間でマスター! 書き込み式 78枚で占うタロットレッスン』『いちばんたのしいタロット占い』に続く5作目の完成を控えたタロットシリーズをご好評いただき、ありがとうございます。
わかりやすいと評判のタロットのあだ名です
『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』52頁掲載の「吊るし人」のカードです。
以前にも、「逆立ちカード」と名付けたことがありましたが、またもひらめいてしまいました。
新しいあだ名は、「吊るし柿カード」。
スーパーで売られていた吊るし柿用の渋柿を見て思いつきました
渋くてそのままでは食べられない渋柿です。
売り場には、「そのままでは食べられません」という注意書きがあり、商品のネーミングは「吊るし柿」となっていました。
生まれて初めて見た商品でしたが、確かに、よくある種なし柿などとは違い、釣り鐘型のような感じで細長く、干し柿の形をしています。
ネーミングだけでも十分に<吊るし人>に結びつくのですが、意味としても渋柿はバッチリですね。
日本には渋柿しかなく、甘い柿が登場するのは鎌倉時代以降と言われているそうです。
干し柿が誕生したのは平安時代中期。
祭礼のお菓子として用いられていたそうです。
ここからは私の憶測ですが、食べ物を保存することが今以上に重要だった昔です。
渋くて食べられないからと捨てることもなく、不人気でそのまま残され、干からびたものを誰かが食べて、甘くて美味しいとなったのではと。笑
お砂糖も、昔は貴重品でした。
日本では、江戸時代になってようやく製造できるようになった砂糖だそうですが、それまでは海外から手に入れたものを、上流階級の人が薬として用いていたようです。
ですから、渋柿を放っておくと、甘くなるなんて夢のような話だったのではないでしょうか。
という持論です。
もしかすると、どうにか甘くできないかと、頭をひねった人がいたのかもしれませんが、偶然が干し柿誕生きっかけをもたらした可能性はあるでしょう。
いずれにしても、渋くて口が曲がる渋柿は食べられず、新鮮な果物として食べるのを止めて、寝かして甘くする方向に舵を切ったわけです。
これって、視点を変えた発想ですよね。
まさに、逆さまになった<吊るし人>の目線です。
左:ウエイト版
デイ・ドリームタロットでは、スプーンの凹面に映った逆さまの自分が描かれていますね。
食べられないと思っていたものを食べてしまうという、180度転換は、まさに、<吊るし人>でしょう。
自らの知恵を絞り切るために、思考を熟成して名案をひらめくという
また、渋柿を吊して干すことは、熟成させることでもありますよね。
一旦、立ち止まって熟考する<吊るし人>にも通じます。
吊るし柿カードでも、渋柿カードでもいけるあだ名ですね
見事に吊られてる
タロットのあだ名は、突然に思いつきます。
これからも思いついたらご紹介していきますね
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