マウスピースで行う歯科矯正”インビザライン”をはじめたことをただ生きるだけじゃない生き方で書きましたが……
これはかなり達成感が高いなぁと。
なぜなら、ほかのことをする時間がなくても、マウスピースを1日20時間以上はめているだけで、徐々に歯並びが変わり、美しい歯列に近づいていくのですから。
原稿三昧の日々を送ると、起きてから寝るまで原稿書きで、夢でも何かを書いていることもあるという恐ろしい状態になることもあり、ほかのことが手につかなくなるのです。
でも、はめているだけで別の作業が進んでいると思うと、嬉しくてたまらない気分になれます。
わたし個人の話なので、ほかの方が矯正をしたからといって同じ気分を味わえるかは疑問ですが。
ところで今日は、マウスピース矯正の苦難について書こうと思います。
診察を受けて、レントゲン撮影をし、虫歯と歯茎の治療を終えたら、矯正するまでのシミュレーションを作ります。
すると、何枚のマウスピースが必要で、どのくらいの期間がかかるかが見えてくるのです。
人によっては微調整で済んだり、全面的に動かさなくてはいけないので、マウスピースだけでは事足らず、金属の矯正器具を併用することもあるようです。
わたしは19枚のマウスピースのみで、矯正終了までに1年間と、矯正後の保定期間として1年間という、合計2年間の工数見積でした。
以上のことを終えたところで、マウスピースが作られます。
そして、マウスピースが完成すると、いよいよ矯正がスタートするのですが、なんと、最初は結構面倒で、単にマウスピースを受け取って帰るだけと思いきや、結構な施術を受けたのです。
まず、矯正シミュレーションからの計画に従い、歯の1本1本を0.1ミリくらいずつ削りました。
続いて、歯にアタッチメントを10個くらい貼り付けます。
割れた米粒の欠片のようなサイズ(1~2ミリ程度)ですが、マウスピースにある突起の形状にピッタリ合うように貼り付けるので、器用で丁寧な歯医者さんでないと恐ろしいことになるのではと思いました。
ということで、賞味1時間強の時間を費やし、ずっと口を開けていたことになります。
アタッチメントは、マウスピースがズレないように、しっかりはめ込むために必要なアイテムです。
ここまで完了すると、いよいよマウスピースの装着がはじまります。
はじめの感想は、「痛い!」でした。
歯にかかる圧力ではなく、マウスピースのアタッチメントの突起と、マウスピースの縁が、唇の内側を痛めつける感じです。
慣れてくれば大丈夫になるのですが、マウスピース矯正を続けられないという人は、ここで断念したくなるのではと思いました。
食事のときはマウスピースを外します。
これがまた噛みにくく食べにくいのです。
金属の矯正装置をつけっぱなしにしているよりは快適なのだと思いますが、結局、模様替え途中の半端な歯で噛むのですから当然ですね。
また、マウスピースのガードが外れることで、アタッチメントの鋭利さがダイレクトに、唇の裏側に当たることがわります。
やっと食べ終えると、今度は歯磨きです。
隙間を作った歯ですから、食べものがかなり挟まります。
とくに挟まりやすいのは、肉と葉物野菜です。
肉はわかりますが、野菜なんてやわらかいからちょろいだろうと思いがちですが、食物繊維のパワーはすごいのです。
歯ブラシだけでは取れないので、毎回フロスを使います。
そして、念のためにマウスウォッシュも行い、歯ブラシで仕上げ、マウスピースを装着するのです。
これを毎食後に行います。
だいぶ大袈裟にやっているわたしなのかもしれませんが、歯を美しくしたくてはじめたのに、歯のケアを怠ることで虫歯ができたり、歯槽膿漏などになったら本末転倒でしょう。
自分で自分を許せなくなりそうです。
ということで、半ば趣味になった歯のケアの延長で歯科矯正を続けながら、デンタルケアマニアの知人と情報交換を行って楽しんでいます。
1日では得られない美しさと知性なのです。
今日はここまで。
続きはまた後日に