電子版のほうが便利という人がいる一方で、紙のほうが便利という人もいます。
個人的には、どちらにもそれぞれの使い勝手があり、気に入った本は紙と電子の両方で持ちたいと思うこともあり、実際に2タイプを購入するときもあります。
公共交通機関を使うときは、混雑時にも読みやすいのが電子版で、防水の端末であれば、そのままお風呂に浸かりながら読んでも、劣化することもなく、寝る前や、突然に目が覚めた深夜でも、電気をつけることなく、暗がりで本を読み続けることができ、とても便利です。
老眼になった今は、文字サイズを変えられる電子版は、ほんとうに有難いと思うことも。
でも、電子版のスタイルによっては、1枚絵として拡大できるタイプだと、次のページや行に進むときに、片手で操作ができず、紙のほうが便利だよねというケースもあります。
小説のように、テキストがメインの本では、電子版は問題なく読めるのですが、雑誌のようなレイアウトになっていると、端末が大きくないと、かえって面倒ということもあるのですよね。
資料として使うなら、ページを開いて、複数の本を並べておける紙の書籍が好ましいケースも。
また、紙の本は、人と共有して読みたいときにも便利です。
貸してあげればいいだけです。
でも、端末ごと貸してしまうことは難しいですよね。
また、紙ならではの手触りや、読み終わったページが厚みとなって重なっていく喜びや、もう少しで読み終わってしまうという切なさを味わえますよね。
電子版では、手触りは端末で共通となり、読み進んだ厚みは、ケージでの表示だけになり、本の厚みを味わうことができません。
しかし、どんなに分厚い本でも、軽量に持ち歩けて、寝転がって読むことができるのは電子版です。
資料として使う本であっても、あまりに大きくかさばるものなら、電子版にしておきたいと思うこともあります。
どちらにもメリットがあり、両方欲しくなってしまうわけですね。
先日、拙著の紙版と電子版について書きましたが、書籍の種類や楽しみ方によっても、どちらがいいかが変わってくるでしょう。
ところで、個人的な電子版の使い方の1つに、無料サンプルをダウンロードして試し読みをしてから、購入を決めるというものがあります。
もくじを見て、「これは要らないな」と判断したり、さわりを読んでから、先を読みたいと思うかどうかで、購入するかどうかを決めるのです。
この場合、電子版でサンプルを読んだからといって、電子版を買うとは限らず、紙版を購入することもあります。
紙と電子のどちらで持つかを、サンプルで決めるのです。
とはいえ、全部の書籍に紙と電子が揃っているわけではなく、両方出る書籍でも、両者が出そろうまでのタイムラグもあるので、今すぐ読みたいと思ったときは、電子版を待てず、紙版を買ってしまうこともありますね。
でも反対に、両方が出そろった書籍の場合、今読みたいから電子版を買うというケースもあります。
電子と紙の両方を使っている人にしかわからない、細かな一面ですが、利用者としては、結構、重要ですよね。
また、オーディオブックとして、音声読みのできる仕様かどうかも、テキストだけの書籍を購入する際の大きなポイントになると思います。
多様化が騒がれていますが、だからそれぞれを尊重するというよりも、本当は、「これ」と決めて固定化せずに、臨機応変に使い分けていくこに、多様化のメリットがあるのでしょうね。


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