『いちばんていねいな、オラクルカード』でご紹介している30デッキの20デッキ目は……
著 藍伽
イラスト neco
監修 小松和彦、飯倉義之
株式会社ヴィジョナリー・カンパニー
カードサイズ H126 × W89[mm]
カード枚数 40枚
※写真掲載のご了承を頂いています。
人の心に巣食う妖怪は、実は人の救いだった
人の中にはいくつもの顔がありますよね。
よくない考えやずるい魂胆にとらわれたり、本当は大して忙しくもないのに、「忙しい忙しい」と言って忙しいふりをしていたりしたら、それは、あなたの中に存在する、とある妖怪が表立ってきているのかも。
憑き物について調べると、昔は狐憑きなどの憑き物の事例が多かったようです。
でも、精神分析や心理を読み解く方向に舵を切る時代になると、徐々にその事例が減っているように思えます。
精神的な病として、薬を飲んだり、治療を行うこともあるでしょう。
昔は、そこまで研究が進まず、原始的だったからだと言ってしまうこともできるかもしれません。
しかし、見方を変えると、”その人が病気になった=その人のせい(その人の問題)である”、とせず、”何かが憑いてしまった=不運で気の毒である”とすることは、ある種のやさしさと受け取ることもできますよね。
もちろん、憑き物と精神的な病は別もので、実際にお祓いをしなくてはいけないものこそが、憑き物なのだということもできますが。
いずれにしても、おかしなことをした人を責め立てる前に、妖怪○○が悪さをしているに違いないと考えられるのは、妖怪の知識と、人を責め立てない大らかさがあったからともいえるでしょう。
人にはいくつもの顔があり、どんなにステキな”いい人”にも、最悪の悪人の顔があり、最低で最悪の人にも、”いい人”の顔があるのではと思います。
1つの顔だけを取り上げて、「あの人は○○な人だ」というレッテルを貼ってしまうのは、なんとも悲しいことですよね。
と、前置きが長くなりましたが、このカードも実は愛用品です。笑
以前に当ブログでもご紹介しましたね<日本の妖怪カード
著者の藍伽さんもステキな方です。
妖怪は悪さもしますが、人を助けてくれたり、戒めを与え、人の道を示してくれることもあります。
個人的に思うのは、妖怪は人の友達なのだろうということ……まさに、ゲゲゲの鬼太郎の世界ですね。
本書のリーディングでは、人間関係の悩みについて、『日本の妖怪カード』を用いてみましたが、すごくわかりやすいカードが出ました。
人はそもそも妖怪よりも妖怪らしい存在で、ある場面で際立った悪いクセが、1つの妖怪を呼び寄せてしまうのではないでしょうか。
今日の注意、人間関係への助言、今の自分に必要なテーマなどを引くと、わかりやすいメッセージを受けとれるでしょう。
マットでさらさらしたカードです。
ところで、カードの裏面の手の指を絡めたポーズで、穴から向こうを覗くと、妖怪の姿が見えるそうです。
『いちばんていねいな、オラクルカード』のご紹介動画で、カードの混ぜ方、引き方をお見せする際に用いたのが、『日本の妖怪カード』でした。
このデッキの裏面は、1枚で見ていると、炎をデザインした背景とわかりますが、シャッフルするとヒョウ柄に見えますよね
妖怪を確認する手を通して見ると、炎に化けたヒョウなどの獣の姿が浮かび上がってくるという仕様なのかと思い、この発見に驚いています
勝手な想像ですし、それが意図されて作られたかはさておき、さすがは妖怪カード。
カードが妖怪になっているのかもと思えてきて、魅力がさらに高まりますね
『日本の妖怪カード』には、1枚だけ、名前のないカードがあります。
困った出来事や、迷惑な人、嫌いで許せない自分など、名前のない妖怪として受け止めるためのものだそうです。
妖怪はどこにでも生まれ、誰にでも憑くので、名前は付けきれないでしょうね。
詳細は、本書 or カードそのものでお確かめください
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カードと『オラクルカード入門』のセット
78枚シリーズ第一弾:基本編
78枚シリーズ第二弾:リーディング編
78枚シリーズ第三弾:書き込み式レッスン編
78枚シリーズ第四弾:オリジナルタロット編
ウェイト版タロットの絵柄で解釈する解説本