世界に蔓延する疫病を前に、改めて思いました。
以前からずっと、生きものは死に向かって生きているのかもしれないなということ。
誤解をされないために書いておきますが、死を目指して生きるということではないですし、死が人生のゴールということでもありません。
死は、1つの単位のようなもので、この世に生命を受けた瞬間から、すべての生きものたちに、唯一平等に与えられているものという解釈です。
虫や魚、動物、植物など、ジャンルを問わず、すべての生きものの最後に訪れる死は、裕福な人、貧しい人、肌の人や体格などに関係なく、避けては通れない1つの区切りといえるでしょう。
区切りとしての「死」のあとに、なにがあるのか? なにもないかもしれませんが、どんな死に方であろうと、万人に訪れる死です。
必ず訪れる死の瞬間まで、命がこの世に生まれた瞬間から生きていく……「生きものは死に向かって生きている」という考え方です。
来世があるのか? 死後の世界があるのかはわかりませんが、いずれにしても、今あるこの命の終わりの瞬間は、これから迎える1度きりのものでしょう。
得体の知れない伝染病を患って、エレベーターのスイッチに唾や咳の飛沫を飛ばして、感染者を増やそうとする人物をとらえた監視カメラの映像や、人にうつすために飲み歩いた人のニュースを見て、「ああ……さもありなんだな」と思っていました。
死が目前に迫っているかもしれないと思うと、誰かを巻き添えにしてやろうと、最後っ屁をかまそうというタイプもいるはずです。
特別な悪意はなかったとしても、ちょっとくらいなら大丈夫だろうと、人に接してしまうケースもあるかもしれませんね。
でも、やめたほうがいい。
それまでの生涯で、どんなに素晴らしいことをした過去があったとしても、「最低な人だった」という最後の印象を色濃く残して死んでしまうことになるからです。
むしろ、これまで最低で最悪の生き方をしてきたとしても、最後に善行に努めたり、人のためになるやさしさを示して逝くことができれば、「本当はいい人だったのかもしれない」と思われる可能性もあります。
本来は普段から、ステキに生きて、周囲から愛される人になれているといいのですけれど……
とりあえず最後だけでも、かっこいい自分でいたいもの。
死は、その人生で、たった1度だけ与えられている本当に最後のチャンスなのです。
ところで、タロットの「死」は、終わりと始まりを意味します。
これまでの状態を終えて、新しくはじまるのです。
恐ろしい姿で描かれた死神に対して、ずっと思っていることがあります。
フランダースの犬のパトラッシュとネロが召される瞬間を思い浮かべてください。
たくさんの天使たちが、パトラッシュとネロを天国に連れていくシーンです。
悲しいけれど、よかったねと思える感動のラストシーンに登場する天使は、実は死神なのではないでしょうか?
死神と天使は同じ存在で、その瞬間に対面した人によって、見え方が異なるのかもしれませんよね。
悪事をはたらいていた人は、地獄に落ちるかもしれないという恐怖を抱き、生に執着して死から逃れようとする人は、死を受けいれられない状態になり、恐るべき死神の迎えに見えてしまうのです。
反対に死を恐れず、素直に死んでいく人には、天使が見えるのではないかと。
どんな姿をしているのか?
それを知る瞬間も、いずれ誰もに訪れるのです。
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