占いの原稿を仕事にしたい。
占いの本を出したいというお声を聞くことがあり、そういう方が増えていると聞きます。
そこで、LUAの事例として、めずらしく自分の話を書いてみます。
占いの勉強をはじめたのは、2002年。
2004年からプロデビューし、はじめての原稿仕事をしたのもこの頃でした。
はじめは名前の出ない原稿をひたすら書くことからスタート。
ゴーストライターもしたことがありましたが、どの案件も嬉しくて仕方がありませんでした。
理由は、書くことを仕事にしたくて占いの勉強をはじめたからです。
占い師として無名でキャリアもなく、物書きの仕事をしてきたわけでもない人間が、簡単に仕事をもらえるはずがありません。
フリーでCGデザイナーをしていたこともあり、この現実の厳しさは重々承知していました。
だから、どんなに小さな案件でも、お金を受け取って仕事をさせてもらえることが有難く、どんな仕事も断らずに書き続けたのです。
あるとき、とある冊子から、単発の名前出しの原稿案件をいただき、それがはじめてのLUAの占い原稿になりました。
書き続けて1~2年の頃だったのではと思います。
そして、WEBの連載を頂くようになったのですが、占いバーのお話を頂戴し、六本木で占いバーを営むことになりました。
お店を営業していると、営業時間中には原稿が書けず、週1日の休日を原稿書きにあてていました。
新規のご依頼は受けず、唯一の連載の週運原稿だけを書いていたのですが、1本の原稿は12星座です。
12星座セットのひと塊を、毎週書き上げなくてはいけません。
慣れるまでは、1日に12星座のワンセットしか書くことができず、休みのない時期が続きましたが、速度が上がってくるにつれて、1日に1か月分の原稿(12星座原稿×4本)を書けるようになったのです!
そしてしばらくすると、六本木の夜のお店を紹介する週刊冊子から、有料でお店紹介を出しませんかというお話を頂戴しました。
売上がままならないところで、莫大な広告料(10万~20万くらい!)を支払えるわけがありません。
しかし、掲載してもらって、お店の認知度を上げていきたいと考え、ある提案をしたのです。
冊子の1番はじめか最後のページに、一週間の占いを掲載しませんかと。
原稿も誌面のデザインもこちらが提供するので、掲載料は無料でお願いしますと。
わたしのお店の宣伝にもなり、冊子のおまけページにもなるという案です。
今思うと、なかなか大胆な提案ですね。笑
後日、OKとなって、週運(誌面デザイン込み)がスタートしました。
当時の連載は、お店の前から続いている週運と、冊子掲載の週運になったということです。
4週分の12星座の運勢が2種類ある。
つまり、12星座のセットが8本ということ!
自分で自分の首を絞めた感じでしたが、週1日の休みを2日潰して原稿を書き続けました。
自ら提案した首絞め原稿案件でしたが、冊子の会社様からも好評でした。
占いがあると、手に取ってくれるお客様が増えるので、冊子設置の営業の際のウリになり、実際に持ち帰る人も増えたそうです。
という時代を終えて、2008年にお店を閉店し、原稿書き100%への道を本格的に歩き出しました。
はじめは、占い雑誌に営業し、小さな記事をきっかけに、特集記事、連載、中綴じへと、じゅわじゅわと……ムックのお仕事や、自分がインタビューを受ける案件、マンガ雑誌、主婦向け雑誌での占い連載など、占い雑誌ではない雑誌のオファーを受けるようになったのです。
占いコンテンツのお話も飛び込むようになり、ひたすら修行のように原稿を書いた「スパイダー占術」は、本当に懐かしいです。
ホラー好きという話から、オファーをいただくようになったのが、子ども向けの怪談本のお手伝いでした。
狙ったわけでも、営業したわけでもなく、ご縁がつながることもあるのです!
それをきっかけに、子ども向けのおまじないや占いを書く案件も入るようになりました。
子ども向け書籍のほかにも、365(366)日の誕生日占いの共著などにも携わらせていただき、共著はたくさん出ていますが、自分だけの著書はなかなかハードルが高いです。
今は書籍のスタイルも様々で、自費出版の仕組みも充実し、少部数からの制作もできるようになっています。
電子書籍も含めれば、かなり間口が広がっているでしょう。
出版社から本を出すことにこだわらなければ、出す方法はたくさんあると思います。
占い書籍の企画も出したりしましたが、これは本当に難しい。
いくつ出しても採用されることはなく、唯一残ったのがダウジング本の案件でした。
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大人向けの企画としてはじめて出したのは10年前でしたが、企画が通りそうになったところで白紙に戻ることを繰り返し、ようやく日の目を見たのが昨年で、子供向けになりました!
この企画を、ずっと温め続けてくださった編集さんのお陰としか言えません。
タロット本がヒットしたので、すっかりタロットのLUAになっているかもしれませんが、タロット愛が深くても、タロット本が出せるわけではないのは言わずもがなでしょう。
なぜなら、腐るほど出版されていて、あとから参入したところで、どうにもならないだろうということは目に見えているからです。
という理由から、タロット本の企画は1度も出したことがありませんでした。
ところが、大変有難いことに、占いの老舗出版社の説話社様から、占い選書シリーズの第一弾として、タロット本を書きませんかというお話を頂戴したのです。
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数あるタロット本とは違うものにしたいと思い、絵柄解説にキーワードを盛り込みながらまとめるスタイルにしています。
そのあとに、オラクルカードのヴィジョナリー・カンパニー様からのオラクルカードの入門書のお話をいただき、
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構想に丸2年を費やした『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』が出たのです。
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これは、個人的なタロットの集大成なので、これ以上は何も出ないよというところまで盛り込みました。
自称「遺作」の理由は、もうこれ以上ムリだから、遺作みたいなものだよという意味でしたが、出し切るとまた出てくるのですね!
好評の1作目に続いて、78枚のタロットシリーズが3作目まで出ました。
こんな感じで今のわたしがいます。
ここに至るまでの間に、各占い雑誌の休刊が相次ぎ、仕事が激減した時代もありました。
収入が落ちるので、またほかの仕事をしようと考えたこともあります。
近年、占い雑誌が誕生&復刊する流れになって、本当に有難いです。
振り返ると、決してラクではありませんが、楽しく仕事をしているので、個人的には向いていると思います。
「楽しく書かないと売れない」ということは、これまでの経験から思うことです。
やりたいと思うなら続けること。それしかないと思います。
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