78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』と『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』と『4週間でマスター! 書き込み式 78枚で占うタロットレッスン』をご好評いただき、ありがとうございます。

 

本を出したいというお声をよく耳にするので、「本のメイキング」について書いてみます。

 

本を出す場合、自分で出版費用を払って出版する自費出版と、本のご依頼をいただいて出版する方法があります。

 

ここでご紹介するのは、本のオファーをいただいた場合のケースです。

 

 

◆全体の流れ

 

書籍のオファーをいただいて(本のサイズ、ページ数、印刷の色数、価格、ターゲット、テーマなどが決まったところで、その企画を持ちかけられる)、ざっくりとした内容を決め(項目≒もくじ)、台割とスケジュールが確定し、中身を作り(誌面レイアウトのラフデザイン、原稿、やや遅れてイラストも開始)、最後に表紙、という流れです。

 

予め書いてあった原稿を使う場合は、それをどう整理して、なにを削り、なにを書き足すかなどを決めることになるでしょう。

 

本の企画を自分で出す場合は、オファーの前に自ら作成して持ち込み、企画が通れば作りましょうという話になって、そこから煮詰めていくことになります。

 

「企画が通る=出る」ではなく、企画が通ったあとでも、重役会議でひっくり返ることもあり、道のりは思っている以上に長い場合もあり、糠喜びには注意したいところです。

 

 

◆表紙について

 

表紙は、はじめに作られると思っている方が多いようですが、特別な事情がない限り、最後に完成します。

 

原稿がレイアウトに組み込まれ、初校確認と再校確認を行い、やっと中身が完成しそうというところから、表紙のデザインがはじまります。

 

 

◆デザインについて

 

お陰様で、「オシャレですね!」「内容だけじゃなく、美しくて気分が上がります!」と、有難いお言葉を頂戴することの多い拙著です。

 

これは、元CGデザイナーの私なので、自分でデザインをしているか、デザインに口出しをしているからではないかと思われる方もいらっしゃるようですが、それは違います。

 

内容面で、こんな図があると説明しやすいとか、こういうイメージをイラストで入れると伝わりやすいのではないかとご提案することはありますが、書籍はもちろん、雑誌も含め、表紙やレイアウトなどのデザインに携わってはいません。

 

著者が、ぜひ、デザインを手掛けたいと思ったとしても、それは出版社との話し合いになるのではと思います。

 

自費出版でない本は、マーケットやニーズを考慮して作られる商品なので、趣味がどうのという話をしている場合ではないという背景もあるのではと。

 

求められるものを作ることと、作りたいものを作ることは大きく異なるのです。

 

私の場合、いつもステキなご縁を頂き、書籍も雑誌の誌面も、豪華に美しくなっているので、同業者から「いいね、いつもかっこいいじゃん」「ずるい! 私のページ、こんなだよ」と言われることもありましたが、すべてはご縁です。

 

 

◆項目≒もくじ

 

これが1番重要です。

 

どういう内容を盛り込むかをまとめていないと、本の企画そのものが曖昧になり、通りにくくなるでしょう。

 

また、内容をもくじ化することで、見せ方を検討することが可能になるので、形にしやすくなると思います。

 

本を書きたいなら、内容を箇条書きにして、項目をまとめてみるといいでしょう。

 

整理して伝えられなくては本になりません。

 

 

◆はじめに、おわりに

 

本編の前後を挟む「はじめに」と「おわりに」は、本によってページのある場合と、ない場合があります。

 

『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』と『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』には、「はじめに(Message fromm LUA)」だけがあり、78枚で占うシリーズの最後を締めくくる『4週間でマスター! 書き込み式 78枚で占うタロットレッスン』にだけ、「はじめに(Message fromm LUA)」と「おわりに(4週間、やりとげたあなたへ……)」があります。

 

『簡単でわかりやすいタロット占い 説話社占い選書①』には、「はじめに」と「おわりに」の両方があり、児童書『未来をうらなう!魔法のペンデュラム』には、「はじめに(LUA's message to girls)」だけがあります。

 

共著の場合は、さらにいろいろです。

 

『基礎から分かるオラクルカード入門』と『続 基礎から分かるオラクルカード入門』では、「はじめに」はLUAが、「おわりに」は共著者の大塚さんが担当するかたちをとりました。

 

『基礎から分かるオラクルカード入門』のシリーズでは、大塚さんがおわりにで締めくくりをされ、私は導入という意味合いから、本書の使い方を交えた書き方をしています。

 

ほかの方の共著を拝見すると、共著者全員が、「はじめに」と「おわりに」を書いていたり、代表者が書いていることもあるようです。

 

小説のプロローグとエピローグとは違うので、本編に関係なく存在しているものといえるのかもしれませんね。

 

 

◆内容

 

簡単に言うとネタです。

 

ネタになるものがなければ、同じことの繰り返しでページを埋めることになるか、本にすることは不可能とみなされ、企画が通らないでしょう。

 

調べたこと、独自に編み出したことを明確にして、とにかく、余るほどにネタを用意しておけるとベストです。

 

本を出したくて大慌てでネタを集めるよりも、日頃からネタをプールしておいたほうが断然強いですよね。

 

また、雑誌やWEBなどの企画のアイデアにもなるので、書きたいならネタ命だと思います。

 

WEBで頂いている連載では、毎日のようにネタ出しをしなくては追いつきません。

 

私の場合、嫌なことがあったとしても、それをネタとして活用し、過去を浄化することも。

 

どんな出来事でも、文章にアウトプットするために分析することで、何とも思わなくなり、気付きを得られることもあり、本当に心の浄化につながります。

 

もちろん、ステキな出来事もネタになりますよ!

 

自分の悩みにとらわれていないで、つねに思考をめぐらせることが日常のネタ化につながるでしょう。

 

 

◆ライターとしての経験値

 

本を出したいとお考えでも、1度も原稿を書いたことがない人より、趣味であろうと、何かしらのことを原稿としてまとめている人のほうが、オファーする側からすると各段に安心できます。

 

占いというニッチな業種だから、適当に文章が書ければ本を出せると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、元編集者や現役のライターがたくさんいる世界です。

 

中には、占いの知識に長け、素晴らしい文章を完成させる職人さんもいます。

 

実績もなく、書き慣れているわけでもない場合は、そんな中に勝負を挑む素人の自分であることを忘れずにいることが大切です。

 

作文と読書が好きな私は、デザイナー時代から、長すぎてデザインに入れにくい文字の編集作業を喜んで引き受けていました。

 

でもそれは、畑違いの人間が間に合わせのために行う、プラスαの作業止まりで、プロとしての仕事ではありません。(今思うと私は、予算も時間もないから、誰かやってという作業を、喜んで引き受けていたということなのですよね……)

 

占い師になってからも、占いの原稿を細々と続け、ゴーストライターをしたこともありました。

 

徐々に名前入りの原稿仕事を頂くことになり、現在に至ります。

 

ゴーストライター、名前入りの単発仕事、自分の連載へと流れ、Webと雑誌に寄稿させて頂くことが増え、本のご依頼を頂きました。

 

本もはじめは共著で、共著のあとに自著が出ています。

 

書いてみてわかったのは、本は大変だということ。長いですから!

 

雑誌の記事でも、見開きの1ページを埋め尽くすだけの文章を書くとなると、結構なボリュームがあり、ページ数が増えれば増えるほど、修行度が上がります。

 

12星座を1セット書いて終わりではなく、何度も読み返しながら1冊をまとめるのは、やってみないとわからないかもしれません。

 

今でも、修行だと思って書いています。

 

ということで、ご参考になれば嬉しいですウインク

 

こちらの記事もご一緒にどうぞキラキラ

 

宝石ブルー心理テストや占い記事などでの【アイデアの出し方】


宝石ブルー【占い原稿の書き方】12星座などの数の多い原稿を最後まで書き終える方法

 

 

 

 

78枚シリーズ第三弾:書き込み式レッスン編

 

78枚シリーズ第二弾:リーディング編

 

78枚シリーズ第一弾:基本編

 

 

 

 

当ブログのタロット記事のもくじです。
宝石紫LUAのタロット記事~もくじ~宝石紫
 

 

 

 

LUAのはじめてのタロット本

 

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