『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』と『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』をご好評いただき、ありがとうございます。
タロットに限らず、どの占いを勉強していても直面するテーマ「占いで言葉に詰まるのはどうしてか」についてです。
以前に「悪い結果を伝えるかどうか」でお伝えした話とは別の問題で、タロットを見ても、教科書のメインのキーワードしか浮かばなくなり、自分の中で言いなれて、テンプレート化した答えを無理矢理伝えるようなときです。
下手をすると、「うーんと……」「えっとぉ……」と、唸る時間も多くなるでしょう。
実際に伝えたいことはあるのに、それをどう表現したらうまく伝わるのかを考えていることもあるはずです。
けれど、そうではなく、本当にテンプレートしか浮かばず、言葉に詰まってしまうのです。
それはどうしてでしょうか

第一に考えられるのは、キーワードを丸暗記したからでしょう。
こういうことが起こりやすくなるので、暗記はしてはいけないとずっと言い続けています。
その他には、ボキャブラリーが貧弱すぎること、物事を消化して伝えるスキルが低いことなどが原因ではないかと。
ボキャブラリーの少なさは、増やせばいいだけなので、誰でも克服できるでしょう。
けれど、物事を消化して伝えるには、ことの本質に向き合う力が必要になるので、哲学的な考え方や、出来事をロジカルに整理する訓練をして克服するしかありません。
占いで出た答えをお伝えするだけなのですが、相手に適切に伝えることが、占い師にとって1番難しい作業なのかもしれません。
せっかくいい占いができても、それをしっかりお伝えできなくては占いの意味をなさないでしょう。
ところで本書の各カード解説のページには、ボキャブラリーがいっぱい詰まっています。
読者様から「これは国語の教科書ですね!」「ライターをしているので、言葉探しに使っています」というご感想を頂いたこともありました。
私が語録を増やすためにいつもしているのは、辞書を引くことです。
たとえば、「女帝」が出て、「母性のある人です」と読もうとしたときに、その人が男性だった場合、母性は適切な表現ではないでしょう。
「あなたのことを大切に思って、いつも見守ってくれている愛情深い人です」と言ったほうがダイレクトに伝わるはず。
こうした言い換えは、辞書を引いて、その言葉の解説を読み、自分の中に落とし込んで、自分の言葉でアウトプットした表現です。
その単語を使わずに、それらしき意味を表現することは、とてもいいエクササイズになります。
けれど、外国語の勉強と同じで、日本語であっても、実際の会話で使いながら、自分の中に浸透させておかないと、鑑定中に自然に発することはできません。
それこそ、フレーズを求めて考え、「うーんと……」と言葉を詰まらせてしまうでしょう。
占いをしているときだけが、占いの練習ではないのです。
占うためのポイントやリーディング実例を収録した『リーディングがもっと楽しくなる 78枚で占うタロット読み解きBOOK』128
~131頁「いい言葉が思い浮かばず占いに時間がかかってしまいます」では、タロットで言葉に詰まったときの解決策をご紹介しました
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78枚のすべてのカードを読み切る”フルオラクル”も、いい練習になるでしょう。
タロットの基礎はこちら
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