【タロット】変わったタロットを使いこなすポイント　前編

『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』をご好評頂き、ありがとうございます

変わったタロットを使いこなすポイントを、前編後編に分けてご紹介します。

【タロット】タロットカードはどんな種類のものを使ってもいい？でお伝えしたように、『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』を見ながら、ご自分の好きなタロットを使っていただいて問題ありません。

これは本書に限ったことではなく、大抵のタロット本に通じることでしょう。

※特殊なタロットの使い方を紹介している書籍もあると思うので、稀に該当しないケースもあるかもしれません。また、「〇〇タロット」と表記されているものの、78枚か22枚で構成されていない商品もたまにあり、その場合は独自の解釈と使い方になっているでしょう。

タロットには、各カードにタイトルがあり、タイトルの意味がそのまま解釈につながっています。

タロットの作者のセンスで、そのタイトルを表現しているからです。

ですので、解釈にも、若干の違いや思い入れはあるかもしれませんが、基本は同じ使い方をして問題ないでしょう。

では、使いこなすためのポイント前編

絵柄を見て、「なぜ、このカードがこんな風に描かれているのだろう？」という疑問を抱いたら、カード付属のガイドブックをチェック。

作者特有の解釈が大きく影響していて、読み方も特殊になっていることがあるからです。

たとえば……

＜猫（MEDIEVAL　CAT　TAROT）×吊るし人＞

吊るし人の基本は『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』52頁

猫のタロットでは、猫が楽しそうに吊られて描かれていました。本書では「静止」というキーワードを全面に掲げていますが、手も足も出ない状況で、苦しい状態という解釈をされるカードです。なぜ、猫は楽しそうなのか　身軽な猫で表現しているから、たまたまそうなったのでしょうか　ガイドブックには、「自ら宙吊りになって動けない状況を招いていることもある」とありました。発見：これは深い考察でとらえた「吊るし人」ですね。可愛い猫の絵柄からは想像もできない素晴らしい発想でした。いっぱいいっぱいで何もできないと言いながら、自分から何も行動を起こさずに言い訳ばかりしている人は結構いますよね。

＜ＵＦＯ（UFO　TAROT）×恋人＞

恋人の基本は『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』40頁

心地よさを意味する「恋人」ですが、ＵＦＯのタロットには、突如現れたＵＦＯに驚くカップルが描かれていました。心地よいどころか、パニックやアクシデントのように思えますが……なぜ

　ガイドブックには、よきにつけ悪しきにつけ、ハプニングに見舞われると、特殊な感情（成り行きの感情）が生まれると書かれていました。

発見

：吊り橋効果（恐怖などで感情が揺さぶられると恋が生まれやすい）のようなもので生まれる恋は、アクシデントそのものだという、シュールな解釈ができますね。ＵＦＯとの遭遇のように、夢のように生まれる感情に突き動かされる恋だからこそ、事故的にはじまり何事もなかったかのように終わるという……。

ガイドブックに一般的なことしか描かれていなかった場合、または、カード専用のガイドブックがないときは、一般的な解釈を、タロットに描かれた世界観に落とし込んで解釈を深める。

特殊なタロットは、気合を入れて作られたガイドブックとセットになっているものと、そうでないものがあります。そうでないものの場合、一般的な解釈しか書かれていないことも多く、なぜ、この絵が描かれているのかがわからないこともあるでしょう。そういうときは、そこに描かれているタロットの世界観にどっぷり浸かり、解釈を自分の中に落とし込むしかありません。それができない場合は、基本の解釈だけで読み続けて、しばらく使い続けていると、そのうち、解釈がひらめくこともあるでしょう。それでもダメでわからないときは、そのタロットとの相性が悪いか、その世界への探求が未熟ともいえます。

続きは後編に……

タロットの基礎は、こちら