すでに崩壊している国民年金
数日前の報道で、厚生労働省が国民年金の支給額を保持するため、不足分を厚生年金で穴埋めするという話がでてきました。日本経済新聞がスクープしたようです。これに対してSNS等では激しい反応があったようで、まあ当然でしょうね、比較的健全に運用している厚生年金が国民年金に襲われて一緒に崩壊しようとしているのですから。真面目に年金を払っているサラリーマンからすると、たまったものではありません。特に年金に不信感を抱えている若年層のサラリーマンは、これを機会に年金の支払いをボイコットする方向に進みそうです。この話からわかるように、政府や有識者がどう言い繕うとも、事実として国民年金はほとんど崩壊しているのです。それをちゃんと国民が理解しないと、国民年金が崩壊するのは時間の問題。特に受給世代が覚悟を決めない限り、待っているのは年金のカタストロフなのです。今まで政府やアホな有識者は「マクロ経済スライド」があるから、国民年金が崩壊することはないと云っていましたが、これは結局机上の空論だったわけです。事実はというと「マクロ経済スライド」が過去、適用されることはありませんでしたし、これからも決してありません。たぶん国民年金の崩壊がどうしようもない頃になって適用が始まるんでしょうけれど、その時点ではすでに時遅しです。その頃になったら、国民年金の支給額なんて今の5万円強から2万円を切るぐらいになっていることでしょう。つまるところ、この国の国民は死者が出るぐらいに痛い目にあわないと、自分で考えることはしないんでしょうね。もしそれが嫌なら、年金がなくなって困る、困るとバカみたいに繰り返すことはやめて、本当にどうすれば自分達が生きていけるか真剣に考えないといけないと思いますよ。ほんと、年金制度がいつまで続くかわかりませんよ?