「政治」の範囲としてはあくまで個人個人の考えを尊重致しましす。
私は政治哲学と歴史学、そして生物学の観点から述べたいと思います。
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本来、斬新な改革は野党の役目のはずなんですよね。
新しい事を提案する革新派の外部と、過去の支持と実績を掲げて現状維持しようとする保守層。
本来そうあるべきなんですよね。
新しい考えやアイデアは必ず外からやってくるんです。
自分の中の新しい物なんて、所詮、自分の分身に過ぎないのです。
会社の社長人事を見れば解ります。外部招聘と内部昇格を比較したら、どちらが大きく変わるか?ですよ。
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「学術会議」が取り上げられてますが、その前の「検事」も結局は同じかと思います。
私が一番違和感を憶えるのは
「野党が反対すればするほど、野党が『古い政権与党』を守り続けている」
ということです。過去の総理答弁や過去の閣議決定を覆すのは、寧ろ野党の役目なのでは?
そして無条件にベルトコンベア式に学者が任命されると、本来は野党が
「なあなあの関係だ!税金の無駄遣いだ!」
と攻撃するはずなんですよね。
これじゃまるで野党が
「もっと怠け者になれ!
官僚に仕事させるな!
総理がチェックすることそのものが権力の濫用だ!」
と、言ってるようなものです。
総理が先頭に立って改革を進めて、反対する野党が今のままでいようとするのがどれだけ異常なことかということです!
まぁ、「話し合い」なんて絵空事で、結局は前日までに根回しで全てが決まってるんでしょうけど…。
つまりは日本人は対極の立場の者と意見交換することが苦手なんだなと思います。
大阪のネジれ現象は非常に興味深い結果でした。看板や立ち位置でなく、政策内容で本来は手を組まない党が組み、組んでいた党が対立したのは良い前例だと思います。
私が杞憂すのは「面倒くさい問題を解決するくらいなら、官僚組織や既得権益はそのままにしておいて、国民には給付金だけ与えておけ」
ってならないか?ということです。
「すぐに結果が出なくとも、正しく必要な改革の負担をする」
っていうのがどれだけ理解を得られるかと言うことですよ。
何がなんでも変わろうとしない人は、沈みゆく舟にしがみつてるようにしか見えない私でございます。