プロスポーツに学ぶ鏡の理論2~成長と自覚の促しとして | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

前回の続きから、「指導者は自身がスーパースター、元スーパースターである必要はない」ということです。

それは指導者本人の長所(ストロングポイント)と、育成に必要とされる能力は別物だからです。

但し、現役時代の最も秀でた部分が、部下の違う部分を育てるということです。
プロ野球ではなくサッカーの、しかも漫画の話ですが、キャプテン翼の日向くんと若島津くんの関係がそれと言えます。

東邦学園のフォワード日向くんは、全国屈指の強烈なシュートを放ちます。
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ゴールキーパーの若島津くん
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は、小、中、高と、ひたすら日向キャプテンのシュートを受ける練習を繰り返します。
それにより、日本国内には、若島津くんから点を取れるフォワードを擁した高校が居なくなります。
はい、日向くんの強烈なシュートが、若島津くんのセービング能力を育てたということです。

「強い仲間が居たら周りが育つのは当然」
と思うかもしれませんが、面白いのは、日向くんの様な同タイプのフォワードは育っていないということです。

これが格闘技なら、偉大な先輩に対して
「何とか弱点を見つけてやろう」
と思うだろうし、チームスポーツならば
「違うポジションで頑張ろう」
と思うのは当然です。
少し脱線しますが、兄弟で野球やサッカーをやってる人達は、殆どが違うポジションだったりします。
それは「全員がバランス良く試合に出たい」という極々自然な理由と流れです。
野球の投手こそ、兄弟ともに、ということはありますが、投手は一試合で複数人登板しますからね。

で、ここからは私的な蛇足ですが、貧打に苦しむ阪神タイガースの打開策として、私は

「選手がノックしてみろ」

と言いたいです。

私は現守備コーチの久慈さん、が選手時代から大ファンだったのですが、キャンプの時の緩いノックはOB解説者から酷評されてました(涙)。実際私もそう思います。華麗なグラブさばき、足さばき、スローイングを伝授することは出来るでしょうが、現役時代からお世辞にも痛烈な打球を打つ選手ではなかったので…。
なので「鋭い打球で捕れない球」を選手がノックする側になれば「我がチームメイトは、こういう守備をしているんだ」と思うようになるのでは?
もしくは野手が打撃投手をしてみるか、ですね。