仮面ライダーに関する記事は過去に色々書きましたが、戦隊ヒーローの記事をメインで書いたことはありませんでした。
延々と湧き出る無駄知識に最後までお付き合いくださいませ。
なお、登場する順番が時系列になってませんが、ご了承くださいませ。
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まず最初に、戦隊ヒーローを毛嫌いする不見識な輩が真っ先に言う
「怪人を5vs1で戦うイジメ描写」
ですが、これは
「悪の軍団は雑兵=一般戦闘員を多数動員している」
で簡単に否定出来ます。
そして何と、80年代バブルには、
「巨大ロボットが恐竜然とした巨大生物を倒す描写は技術大国日本による途上国支配の連想」
とまでジャパンバッシングの材料とされたくらいです(笑)。
しかしこれは、
「悪の軍団も正義と同じくらいの科学力がある」
で否定出来ます。
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で、具体的な作品の紹介ですが、脚本がいいのは
「ダイナマン」
ですね。
これ物語は寧ろ敵の「有尾人帝国(ゆうびじんていこく)」
が魅力的なんです。
いわゆる「シッポ属」なんですが、たくさん尻尾を持ってる人間ほど優秀な人間で、帝国のボスは尻尾が八本、雑兵は1本とわかりやすいです。
そしてボスの息子は幹部クラスであり、尻尾が5本あります。
しかし、第一話でレッドの操る剣技により、一本尻尾を切り落とされ、四本尻尾になります。
この屈辱を晴らすべく、この幹部の王子は執拗にレッドだけを狙います。
しかし任務はいつも失敗し、ボスである親父に叱責されます。
悔しさから遂に王子は一度組織に反乱を起こしたり…。
って辺りがとても面白かったです。
制作側も「大河ドラマ」を意識してたそうです。
そして、この
「レッドとの因縁」
は後々のマスクマンでも使われる設定です。
これは敵の組織の姫と、レッドが恋仲になるという
「ロミオとジュリエット」
が裏設定だったそうです。
これが近年の平成レンジャーの作品の
「戦隊内恋愛」に発展します。
で、ダイナマンの有尾人帝国のお家騒動はホントに面白かったです。
王子から見て叔母か姉だったが、普通は7本尻尾だったのに、禁断の秘法で身体に無理をして一時的に10本尻尾になってボスを出し抜いたり…ってエピソードには、当時幼稚園児の私にも大興奮なものでした。これだけ手の込んだ脚本は、前作ゴーグルファイヴの玩具ヒットのおかげです