オドラサレ 12 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

かって嬉しい

花いちもんめ

まけて悔しい

花いちもんめ

あの子がほしい

あの子じゃわからん

相談しよう

そうしよう

○○ちゃんがほしい
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これが「文学の悪魔」カールクリラノースさんから私の脳へ直接チャージされた内容だ。

二つのグループで勝ち抜きを競うゲームは世界各地たくさんあるが、味方チームではなく、「敵チームから」誰かを指名されるというのがこのゲームの大きなポイントだ。
そして奈々子と瞳にもこの日本の遊びについて聞いたが、本の解説には書いていない最後の一節があるそうだ。

つまり最後まで指名されなかった子に向けられる一節。
本当の唄には入ってなく、子供ならではの悪ふざけが生んだ残酷な一節。

「○○ちゃんなんか要らない」

****
マリリンの方は日本の漫画をチャージされたらしい。

「幽々白書」という作品に出てくる雪女は、その涙に稀少な価値があるって設定だった。
囚われの雪女に取って、監禁された部屋の窓から出入りする小鳥が唯一の「友達」だった。

人間達からどんな肉体的苦痛を与えられても決して泣かなかった。
でも、目の前で「友達」を失った時だけは涙を流し、その涙は「氷泪石(ひるいせき)」と呼ばれる結晶となり、とても高額で闇取引される、という話だった。

カールクリラノースさんが与えてくれたヒント。

まずはマリリンが仮説を立ててくれた。

「同じダンス教室の生徒でも、私のタオルが盗まれなかったのは、私が泣かなかったから」

だと。

つまり…奴か奴等かはまだわからないが、とにかく私を縛り上げた「レビアたんもどき」は、女の子のタオルが欲しかったんじゃなくて、

「涙が染み込んだもの」

が欲しかったんだ。

そうなると、被害者の陽菜は、

「お気に入りのオラフのタオルが盗まれたから泣いてた」

のではなく、泣いてタオルで涙を拭いた後に盗まれたことになる。

となると、最初に陽菜が泣いた理由こそが

「花いちもんめ」

だ…。
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スポーツジム
ダンス教室の練習日当日

「うわぁ~可愛い。
これ小夜子ちゃんが飼ってるの?」

オウムに変身した明日香さんはたちまち生徒達の人気者となった。
犯人割り出しに集中出来なくて煩わしかったが、これは陽菜に気軽に話しかけるチャンスとなった。

「いや、親戚から暫く預かってるだけだ。可愛いだろ?」

「うん。ねぇ小夜子ちゃん、今日は私と組んでよ」