念話…(テレパシー)
天使特有の能力で、一般「天使」も最上位の「熾天使」も、「堕天使」も、人間に化けた姿で常時使用できる。
基本的に当事者同士の心と心の会話だが、意識的に心を読まれないように「発信ロック」している時は、他の天使が心を読むことは不可能。
また逆に「受信ロック」している時は、心の中に話しかける時は不可能。
特別に念話にのみ「能力」を解放すればロックしてる天使の心を読むことも、心に話しかけることも可能だが、それは天界の違法行為なので処罰対象となる。
また念話には「高速念話」や「画像添付」の派生もあり、有能な天使ほど巧みに使い分ける。
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いきなり私の心に入ってきて、私のことを
「大天使ウリエル」と言った、公安の能代!
警視庁に私や史香の様な天使が何人か入り込んでるのは知ってるけど、「ウリエル」「大天使」と、名前と階級まで当てるなんて何者…?
しかも何で近藤くんを?
「待ってください!僕は何もしてませんよ!」
「…聞き込み調査に行って『何もしてない』のも問題ですが…言い訳は本庁の取調室で聞きますよ。」
「だからいきなり過ぎますよ!僕が何を漏洩したって言うんですか!?
あの保育所の中山って年配女性と、亜由美って女子高生に聞いてくださいよ!」
「…それこそが…君が疑われる最大の証拠なのだよ。
中山淑子と峰倉亜由美は、二人同時に行方不明になった。
今朝、それぞれの家族から捜索願いが出た。
全く、前日に所轄の刑事が接触してながら…。」
「あの中山さんと亜由美ちゃんが揃って行方不明?
昨夜は全然普通だったのに…。」
「では、ご同行を…。」
「宇都宮先輩!僕は、僕は無実です~!
信じてくださ~い!」
「当たり前でしょ!
近藤くん、大丈夫よ!これは何かの手違いよ!私が、私が絶対に助けてあげるから!」
「宇都宮先輩~!」
「近藤くん!私、信じてるから!」
(精神は肉体の支配を受けるということですか?大天使ウリエルはよほどこの青年刑事にご執心のようで…。
まさか人間とこのような関係をお望みで?)

(きゃあっ!ブロックしてる相手に画像添付の念話送るなんて、あんたどんだけ変態よ!)
(アークエンジェルズの末娘にこんなウブな一面があるとは、益々ファンになりますよ)
(いや!気持ち悪い)