あくまでメモなんだからね！
アンドロマリウス…ソロモンNo.72「盗品奪還の悪魔。」
契約者（召喚者）の前で大蛇を抱いた姿で現れるという。その力はソロモン72柱神でも異彩を放つ。
契約者が盗まれた者を奪い返してくれ、盗賊を捕らえてその場に差し出してくれるという。
また悪人同士の裏取引を看破する能力もある「正義の魔神」である。
ソロモン72柱神で序列72位とは最下位である。
有益な能力でありながら序列最下位なのは、アンドロマリウスの「正義の心」が悪魔の中で嫌悪されたとか、使役するソロモン王が安易に召喚して依存しないようにとの戒めだとか言われているが、単純にアンドロマリウスは人間に対してその能力を発揮出来ても、悪魔同士では魔力が低いだけである。
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「悪い、悪い、事情も知らずに馴れ馴れしくするのもどうかと思ってな。そっちがまだ俺達を仲間と思ってくれるなら、よそよそしく喋る理由はこっちにはないさ。」
私に相変わらずの少女好きを看破された途端に饒舌になるマルチーズのグラシャ＝ラボラス。
鉄仮面の御子神さんも苦笑するしかなかった。
「さて、昔話に花を咲かせたいのですが、まずは依頼内容を整理しましょう。
能代王明という警視庁の公安に所属する男は、探偵の貴女の助力で、春からの昇進が確定した。
なるほど、「探偵・安藤真利子」は「盗品奪還」「盗賊を差し出す」能力を発揮したと…。
更に「裏取引を看破する」は警察内部や特定団体を調べる公安と相性が抜群だったと…。」
「おまけに夜の相性もバッチリ…熱い！
コーヒーかけんなよ！」
「アンドロマリウス、やはり貴女は頼もしい。
特定のお客様と過剰に接触したがるグラシャ＝ラボラスをよくトレイで殴ってくれてましたね…。」
「でもホントのことです。
そして彼の昇進で私とのコンビも解消するなら、私は彼のプライベートを支えたいと思ってたら…。」
「梨衣子という奥様から二度と近づくなという電話が…。
三年も騙されていたこと、『裏取引を看破する』貴女が見抜けなかったのは『恋は盲目』で片付くものではないでしょう。
やはりその人間の探偵の中野さんが言われるように、能代王明は私達に近い種族かもしれませんね…。
どうします？
『破局の悪魔』ゼパルと契約して奥様と離婚させますか？それとも私達と契約し、彼を消しますか？」
「ううん、お願い！彼を怖がらせて、今までの嘘を謝ってほしいの」続