「…この手の女の子は肉体的苦痛じゃ口を割らないわ…。
やり方を変えないとね♪」
四階の教室の窓を開け、舞の上半身を乗り出させた麗香姉さん。
腰を小脇に抱えて、スカートをたくし上げる。
「な、何を…!?」
黙っていた舞も声を上げる。
同時に興奮した一人の男子が、
「おぉ!白だ~!」
と声を上げたが、直ぐに隣の男子に咎められる。
「馬鹿!やろめ!」
みんな知っている。
相野家の人間に加担すれば身の破滅だと。
かつて麗香お姉さんの『寵愛』を盾に他の生徒を苛める女子が居たが、姉に飽きられた途端に失墜した。
全校生徒からの「返り討ち」は想像以上だった。
それは相野家の不満さえも彼女に向けられたからだろう。
彼女は転校して行った…。
「みんな正直な気持ちを言ってくださって結構ですのよ?
それとも、この下着の『中身』がご期待かしら?
ウフフ、貴女みたいな女の子は、精神的恥辱の方が堪えるようね…。」
「いやぁ、や、やめて!」
クラスメートの前で下着を脱がされて堪えらるわけない。
そして抵抗すれば、目の前には四階の空が広がってるわけで…。
舞もその意図を察してか、覚悟を決めた。
「好きになさいよ!
今更恥ずかしくないわ!
男子に見られたって平気なんだもん!」
それが舞の精一杯の虚勢だとは私にもわかった。
私にわかったということは姉も見抜いたということだ。
「あらそう♪苦痛も駄目、恥辱も駄目。
強情さんね♪
じゃあ最後の手段よ♪」
捲り挙げてたスカートを一旦下ろし、手を中に入れる!そして反対側の手は舞の胸を…!
「苦痛や恥辱は我慢出来ても、『快感』はどうかな~?『麗しき刺客様』我慢はいけなくてよ♪」
「や、や…め…て!
はぅ…駄…目!
あぅん。」
「あら可愛い鳴き声♪」
「こ、声なんて出してないもん…。」
「お、おい、るん!」
「ら、嵐は見ちゃ駄目!」
「わかっとる!それより、舞花って子はホントにライバル企業の刺客か?
なんか麗香姉ちゃんの痴情絡みちゃうんか?」
「うん、私もそんな気が…。」
だったら雪之介が報われないけど…。
「言うから、もうこれ以上奥は…。」
「自分の立場がわかってないの?」
「い、言わせて下さい!
私は『瀬能フーズ』の次女です。
三年前、会社を潰さずに、相野グループに吸収されるには、相野麗香に長女を差し出すしかなかったのよ!」
え?まさかの両方ですか!?