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ガンダムはご存知ロボットアニメで、作品の中枢はロボット同士が戦う所です。
で、問題は何故、ロボットで戦う必要があるか?です。
初めに、ガンダムの世界観設定に重要なのが
「ミノフスキー粒子」
です。
ミノフスキー博士が発見したこの粒子により、宇宙空間ではあらゆる通信や遠隔操作が不可能になるのです。
(ここ大事↑)
このミノフスキー粒子の設定は、40年近いガンダムの世界観を陰で支えました。
何故ならば、これにより、「大量の無人ロボット」が登場することもなく、核兵器も使用させない事にも成功しました。
実に秀逸に、視聴者からの現実的な突っ込みを避けることに成功します。
次に何故ロボットか?に戻しますが、宇宙空間の主力は宇宙戦艦です。

ホワイトベース(上)に搭載されてるモビルスーツ(ロボット)はガンダム、ガンキャノン、ガンタンク(後期からガンキャノン二台)の三台です。
どんなにモビルスーツが頑張っても、戦艦の主砲には敵いません。口径が違います。
但し当たるとは限りません。
戦艦vs戦艦の戦いを攻略するのは、モビルスーツが出撃して、如何に自分の母船を小回り良く警護しながら、ゲリラ的に相手の母船に近付き、決定的なダメージを与えるかに依ります。
そして敵の主砲を喰らってはいけないのは勿論、味方の主砲に当たってもいけません。
これは、軍艦、空母、駆逐艦、戦闘機をのイメージと同じです。
ここで最初の「ミノフスキー粒子」を思い出してください。
搭乗しているモビルスーツのパイロットは、通信を断たれて出撃しているのです。
敵との交信は勿論、味方の母船、モビルスーツともに交信が出来ません。
唯一の例外は、モビルスーツ同士は機体を直接接触した時には通信機能は復活します。
これを「お肌の触れ合い会話」と言います。

(参考画像)
よって、出撃したパイロットは、母船の指示ではなく、己の判断が凄く重要になります。
パイロットの卓越した操縦技術は、機体のスペックをも凌駕します。
これはF1ドライバーが軽自動車を操って、素人が運転するスポーツカーに勝つのと同じです。
この操縦の超感覚がニュータイプです