アメリカという新大陸は、無制限なる成長を担保に経済と市場規模は肥大化し、誰もが裕福になれると思わせた。
問い1 お金持ちになるにはどうすればよいか?
問い2 誰もがお金持ちになるにはどうすればいいか?
1の答えの模範回答としては、一生懸命働くだの、他人が思いつかないアイデアを市場に披露する(芸能、スポーツもこれに含む)などが挙げられるでしょう。
しかし、問い2を満たす回答はどうですか?
まぁ模範回答としては国家の無駄使いを止めるとか、戦争をしないとかになるでしょうか?
経済学者の森永卓郎先生(最近はバラエティばかりですが…。)は、ご自身の著書で「5000円のワインから50000円のワインを飲む様になるのが真の豊かさではない。『生活必要経費』を上げることが豊かさではない。」と言い切ってます。
で、問い2の答えですが、年収が一億円でも、自販機の缶ジュースが一万円なら意味が無いということです。
はい、資本主義経済における「豊かさ」は総生産における「占有率」かもしれませんね(笑)。
これを言ってしまえば富裕層に都合が悪いですし、彼らの支出が経済の循環を促してるのも事実です。
しかし、必ずしも片方が豊かになったからと言って、他方が同等に貧しくなることはありません。
両方が豊かになる「可能性」もあります。それが「経済成長」です。
Aくんが1000円、Bくんが500円持っている。
BくんがAくんから奪うことなく両方が1000円所有するには「国家」が500円支出するしかないのです。
しかし、市場規模(店に並ぶ商品代金の総和)が1500円のままだと、せっかく増えた500円が意味を持たなくなるのです。
その為に市場はニーズに合わせた生産をしなければならないのです…。
画期的な発明で財を成すならまだしも、ある日突然に農業生産高が上がるわけではありませんよね?
食料の総和が増えずに、流通するお金の総和が増えると…。
はい、答えは簡単です。一品当たりの食料単価が値上がりします(涙)。
はい、奪うわけでなく、全体が豊かになるには、天井知らずの成長が求められ、それがアメリカという新大陸であり、中国の10億人市場「だった」のです。
天井知らずに経済が成長出来るか否かは…。
日本史で頻出の「墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)」から何を学ぶか?ですね(笑)。
真の豊かさは愛の真ん中の心にあります。