サミアちゃんのご高説27 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「雨で濡れた服を、妙子ちゃんから借りて着替えるから」

と言って、私と妙子ちゃん二人で話をする。

「そう…悪魔か…それも魔王クラスを召喚だなんて…。」

「ほ、本当にごめんなさい燿子さん。
でも、驚かないんですか…?」

妙子ちゃんが深く後悔してる様子はわかった。
そして私と二人だけとなった瞬間泣き出した。
きっと賢司くんに見せたくなかったのだろう。

「妖精が居るんだから、悪魔も居るんだね。私もサミアちゃんにお願いしたことがあるわ。
妙子ちゃんが賢司くん以外の人とくっついたらいいって。
だから私は貴女を責めれないわ。」

「わ、私、レビアたんにお願いして契約を中止して貰います。
サミアちゃんと賢司くんが仲がいいのは悔しいけど、サミアちゃんを深く傷つけたり、住処の公園を取り壊すなんてやり過ぎです!」

「それがいいと思うわ。
…私も賢司くんのサミアちゃんへの入れ込みようが少し怖いけど…これからはフェアに賢司くんを賭けて勝負しよう!
契約を破棄したら、サミアちゃんも公園も元通りになるんでしょう?」

「燿子さん…。」

泣き付く妙子ちゃんを強く抱き締め問題解決…のはず…。

突然、一枚のタロットカードから光と音が放たれた!

「はじめまして栗原燿子さん。
ごめんね~妙子ちゃん♪
美しい友情物語に水を差したくないんだけど、魔王との契約って、そんな簡単じゃないんだ!」

現れたのは黒いパンキッシュな服装に所々、鱗のタトゥーをしたお姉さん。
これが魔王?

「レビアたん!もう止めさせて!私が悪いんです。」

「中途解約は全額支払いか、別途交渉って契約内容だったよね?」

「私の対価は『ベヒーモスさんの花嫁候補に登録する』でしたよね?何百人もいる候補の中から、私みたいな地味な小学生が選ばれませんよね?
でしたら『清算』しても構わないです。
お願い!レビアたん!サミアちゃんと公園を守って!」

「う~ん、あたしもそうしたいんだけどね~。
実はこっちも複雑な事情が…。
ベヒーモスが、妙子ちゃんを気に入っちゃってねぇ♪
11歳の処女があたしの召喚に成功した事に驚いてさ♪
普通なら中途解約は下級悪魔に下取りさせるんだけど、ベヒーモスがあんたを花嫁に選びそうな勢いなの?
どうしよう?困ったわね…。」


「下取りって…まさか妙子ちゃんの魂とか身体で奉仕とか…?この悪魔!」

「そんなことはさせないぞ!」

賢司くん、サミアちゃん!