龍は海から上ってくる獣と、地から上ってくる獣に権威を与え、人々は偽の神であるにもかかわらず、人々に崇拝された。」
(ヨハネの黙示録)
上記の海の獣が「レビアタン」であり、発音を変えれば「リバイアサン」として有名である。
レビアタンはヘブライ語で「捻れた者」を意味し、イヴに禁断の果実を食べさせた蛇もレビアタンと同一との見方もある。

同じく地から上がったベヒーモスがバハムートとして「最高の生物」の畏敬を与えられているのは、ソドムの町を一瞬で焼き付くした「聖なる諸行」があるのに対し、レビアタンに抱くのは、「最強の生物」としての「畏怖」である。
ベヒーモスと一対と考えられることから、ベヒーモスが雄でレビアタンが雌と考えられることもある。
また、硬すぎる鱗によりあまりにも強く、「あのお方」が繁殖させない為に直接、雄を消し、雌のみが残ったとの説もある。
古来、蛇に対して人間はとても複雑な思いを抱いたのであろう。
卵を生み、鱗を持ち、毒を吐き、脱皮をして、何よりも足が無い。
この奇妙な生物に人間は蔑みながらも畏怖と畏敬を忘れなかった。
「イヴを唆したから足を奪われた」
が宗教的な定説であるが、「運命の輪」としての蛇も有名である。

尻尾を噛んで輪の形を作った蛇は「運命の輪」そのもので、輪を崩して「蛇」を自認した時に「運命の輪」が狂うという。
東洋で有名な

象と亀が地上を支える図も、周囲を囲む蛇は時間や運命、輪廻を表す。
脱皮を繰り返す蛇は生まれ変わりの象徴として東洋では「白蛇信仰」などがある。
輪廻転生は東洋的な思想で「輪」を表すが、輪廻を否定する直線的な一生を掲げる唯一神教では「嫉妬の象徴」として輪が一本になり蛇が忌み嫌われるのは、人間の心こそが「捻れた者」に相応しいですね。
運命の輪を狂わす「 クレランシの蛇」

は、「妨害」「すれ違い」「仲違い」の象徴です。
最後に

ドクタースランプアラレちゃんの「ガラガラ蛇」です。