『誘惑者の日記』はプロットがまとまり切らなくて更新が遅れてしまい申し訳ありません。
今日は単純に映画の話を。
まずは、
「20世紀最高の作品」
「不朽の名作」
と言われる
「風と共に去りぬ」

です。
アメリカの南北戦争を舞台にしたこの映画で、クラーク・ゲーブル演じるレッド・バトラーは言います。
「我ら南軍にあるのは、旧式の大砲と綿花と奴隷、あとは『自惚れ』だ。」
と評します。
これに憤慨した青年貴族達は
「大砲は無くても勇気がある!」
と喜び勇んで従軍しますが、あっという間に野戦病院送りになります。
奴隷解放を訴えるリンカーン率いる北軍を「敵」としている視点がとても面白いです。
西洋のファンタジーを見ていて思うのが
「勇者」
の概念です。
ロールプレイングゲームの
「ドラゴンクエスト」
で一般化し、誰でも知っている言葉となりましたが、私がいつも疑問に思うのが、
「勇気の概念」は武士道にあったか?
ということです。
思うに「勇者」という、一人の英雄が世界を救う「救世主伝説」がユダヤを発祥とした西洋の文化に根付いた者なのかな?と思います。
民衆から愛され、王候貴族から支援を受け、魔王と怪物を退治する…。
何だか「正義の味方」以上に、「参戦する意思を表明さえすればいい。」ような気がしますね(笑)。
私はドラクエの5が好きです。「天空の花嫁」の主人公はあくまで「父の敵」として「個」で戦い、またシリーズ初の「モンスターを仲間に出来る」というシステムが好きです。
「大衆から支持されたら怪物を一方的に排除してよい」
ではないですからね(笑)。
確か、主人公の職業が「勇者」とならないはずでした。

それと、ダニー・デビート主演の
「勇気ある者」
も大好きな映画です。

軍隊で未成年の兵隊達に教養訓練として、教師の彼が派遣され、「ハムレット」を教えることで少年少女に豊かな心を植え付けます。
そして驚きが
「テストを受けなくても落第しない、しかし、受験して不合格なら落第」
という一方的に不利な条件で、生徒達は受験することを選ぶのです。
私にはまだこの気持ちになれません