実存主義者の愛と性癖 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

こんばんは。
ニーチェやナチスが登場すると、どうしても文体が重くなるわたくしです。

だからこそ今日くらいはライトに書きたいです。

コメントを頂きましたベータンさんより、サルトルと伴侶のヴォーヴォーワール(彼女も女性哲学者)は共に両性愛者だったと教えて下さり衝撃を受けました。
調べてみると、ヴォーヴォーワールは弟子の女性と「愛人関係」になり、その彼女を主人のサルトルに引き会わせる、と言う常人には考えられない愛憎関係を展開しています!

そしてこれもベータンさんの指摘ですが、
「キルケゴールは 少女が好きだった」
とのことですが、確かに婚約者レギーネとの出会いはキルケゴール24才、レギーネ14才!です。
年齢だけみれば危なさがありますが、レギーネと交際し、婚約し、婚約破棄後も書簡のやりとりが続いてることを考えると、キルケゴールはあくまで
「レギーネ個人が好きで、出会いが幼かっただけ。」
と考えます。決してその年代の少女しか愛せない性癖ではありません。
キルケゴールが好きなのは寧ろ、「女中」即ちメイドです。

「あれか、これか?」
を読んだ時には印象に残らなかったのですが、某サイトで上手に解説してる方がいましたので引用します。
「祖国デンマーク軍の兵隊を訓練するよりは、女中の質を向上させる方が遥かに国益になる。しかし、どんなに優れた女中でも貴婦人と同じ格好をさせてはいけない。女中はその制服だからこそ価値がある。」
と自らの性癖を吐露してます。(最早哲学書でも何でもないが)

で、実存主義者はこんなのばかりかって?いいえ、そんなことありません。
愛に生きた男

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精神科医にして哲学者カール=ヤスパースがいます。
彼は第二次世界大戦中のドイツで、ナチスによるユダヤ人弾圧に合います。
奥様がユダヤ人だった為に、何とナチスから離婚を強制されるのです。
しかし、ヤスパースはこれを断固拒否し続けます。
ナチスの言うことを聞けば自分は助かったかもしれません。
しかし、ヤスパースは愛を選び、ナチスに逆らい続けます。
遂に夫婦ともに収容所行きが決まったとき、自ら命を絶つ覚悟を決めます。
その時、アメリカ軍がドイツを占領し、状況は好転します。
ギリギリの所で命を救われたヤスパースはドイツの戦争責任を追求する立場をとり、
「不屈の哲学者」
と呼ばれました。