すると、意外にも4月末から始めたblogで、
一度も中原中也氏の事を書いてないのに気づきました。
彼についてはもはや説明は必要ないでしょうね。
山口県に記念館もあり、「中原中也賞」があるくらいです。
今日は大好きな
「春日狂想」
を2より抜粋紹介します。
「奉仕の気持ちになりはなったが、
さて、特別なことも出来ない。
そこで以前(せん)より、本なら熟読。
そこで以前(せん)より、人には丁寧。
(中略)
まぶしくなったら、日陰に入り、
そこで地面や草木を見直す。
苔はまことに、ひんやりいたし、
いはやうなき、今日の麗日。
参詣人等もぞろぞろ歩き、
わたしは、なんにも腹が立たない。」
本当はもっと長いけど大好きな部分だけとりあえず。
享年30才の中也より、私はいつの間にか長生きしてしまいました。
43才で亡くなられたキルケゴールと同じく惹かれるものがあります。
短く生きた偉人は濃い人生に比べて、透明感溢れる魂を持っていたように感じます。

写真。中原中也氏です。良い男ですよね