「忘れようとしても思い出せない」 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

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このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
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本当のトラウマとは正に表題のこの言葉の通りなのです。
実はこれ写真のバカボンのパパが言っていたギャグなんです。(笑)

子供心にその時は、「さすがパパはバカだなあ言ってることバラバラだよ、思い出せないなら忘れようがないじゃないか!」
ってただ笑いながらアニメを見てました。
しかし、大人になり精神医学や心理学を勉強するうちに「トラウマ」の実態が見えてきたのです。
そしてトラウマを最も的確に表現しているのがこの言葉です。
「忘れようとしても思い出せない」
です。

誰だって自分自身を傷つけ、苦しめている犯人をやっつけたいでしょう。
しかし、本当に「忘れなければならないこと」が一体何なのかが自分自身で「思い出せない」のがトラウマの厄介なところなのです。

あなたも「自分でもどうしてその様な行動をとったか解らない」
と言う経験があるでしょう。
実はそれはあなたの幼い時のトラウマによって本能(エス)が作動してるのかもしれません。
そして思い出せないのは人体の安全装置が働いてるからなのかもしれません。

作者の赤塚不二夫先生が真意を知っていたかは解らないです。
が、「これでいいのだ」も禅宗に通じる言葉ですし、私は意図があったと思います。

追記
トラウマと向き合うには聞いてくれる他者に話す以外方法はありません。
勿論その時点であなたが自分を偽っては意味がありません。