「仲間(チーム)」が持っていた干物やくるみ・どんぐりなどの木の実を切らし、獲物も取れず水だけで三日間もどうにかしのいだがもう限界になったのでナミとズーが小さな町を見つけて一目散に食料を調達しに行ったので置いていかれたさっちゃんとアンは珍しく二人きりになってしまった。ナミとズーがものすごい速さで町に行ってしまったので呆気に取られた二人は顔を見合わせて呆然としたがとりあえずナミとズーを待つことにした。
アンは、地面に座って気怠そうに空を見上げた。すると腕組みをしながら立ってナミとズーを待つさっちゃんが口を開いた。
さっちゃん「…まぁ、ナミちゃんは可愛いから良いか。」
アン「…そうだな。」
さっちゃん「…私の方がナミちゃんに好かれているから!」
アン「はぁ?何でそうなる?
私の方が好かれているから!」
おっと、ナミが可愛くナミの好きなところを言うのかと思いきやとんでもない理由でさっちゃんとアンは喧嘩を始めてしまった。さっちゃんは腕組みをしたまま遠くを見て立ったままだがアンはさっちゃんを睨み出した。
さっちゃん「私の方がナミちゃんに頼りにされているから!」
アン「はぁ⁉︎料理をお願いされていたり、私の方がナミに頼られているから!」
さっちゃん「私は、ナミちゃんに甘えられるから!」
アン「ナミが抱きついてくるから!」
ヒートアップした二人は、アンが立ち上がり、さっちゃんもアンに身体を向けて二人は睨み合ってしまった。
さっちゃん「戦闘で役に立っているのは私だから!」
アン「面倒な戦闘の中に飛び込んで行って面倒を増やしてナミの体力を削いでいるのはサーなんだよ!」
さっちゃん「アンちゃんの魔法はなんの役にも立たないでしょう⁉︎」
アンは勢いよく体内から両手で持つような大きな杖を出して、杖の先でさっちゃんのお腹を強く押したのでさっちゃんはよろめいてしまい二人の間には大きな空間ができた。
アン「うっせぇ‼︎」
アンが強力な水魔法を杖から出してさっちゃんに攻撃したのでさっちゃんは慌てて右胸についているポケットから杖を出して火魔法を発動してどうにかアンの攻撃を回避した。そのまま二人は魔法でやり合いを始めてしまった。
さっちゃん「魔法の威力弱いじゃん‼︎」
アン「はぁ⁉︎」
怒ったアンから繰り出された攻撃魔法でさっちゃんは、押され気味ながらさすが強力な魔法使いのさっちゃんの風魔法でアンは、怪我を負ってしまった。そんな二人のもとに愛嬌で大量に食べ物をもらいカゴを両手に持ってルンルンでナミが戻って来た。
ナミ「コラ!汗」
ナミは、結界魔法を使ってあまりしないことをさっちゃんとアンにした。さっちゃんとアンの前で結界魔法が弾けて二人はナミの魔法で地面に転ばされ、体力の限界だったのでそのまま地面に倒れた。
ナミ「何しているのー?」
呆れた声にさっちゃんとアンがナミを見ると痛そうに右腕を掴んでいた。しまったという顔をしたさっちゃんとアンはもう遅かった。ナミは結界魔法を「仲間(チーム)」を守る以外では使わない。雷魔法もそうだが強力な魔法を使えるナミは代わりに自分の身体を消耗してしまう。それに魔法を使って「仲間(チーム)」と喧嘩することは絶対にしない。
ナミ「魔法で人を傷つけないでよー。」
片手に町からもらってきた大量のカゴと譲ってもらった豚まるまるをもう片方の肩に乗せて両手いっぱいに食べ物を持ったズーが戻って来ると地面にナミがもらってきた大量の食べ物が転がっていた。