一方のつげ義春は、海外旅行どころか、国内旅行もままならない貧乏ぶりで、
まさに『貧困旅行記』の題名そのものの旅行を行っていたのである。

石森章太郎とつげ義春の違いは、漫画雑誌でいえば、
『COM』一九六七~七三年)と『ガロ』(一九六四~二〇〇二年)の対比として
語られるかもしれない。