それから十五年たったときも、先生に、
「おれ、まだ、処女、なんだよ」と言った。
四十五歳ぐらいの大柄の女性だった。
一年前まではまだ目が見えたので、山口先生の顔はよく覚えているという。
指の骨が太く、グイグイと力が入る。
怒濤のマッサージであった。