数回前のブログで
甲野善之さんが
直系6ミリの紐のデモンストレーションをした
話しを書きました。

あれから奔走しましたよー
6ミリの紐を探すのに。
アウトドアショップの登山用ロープ、
ハンズの素材売り場のロープなどを
取りあえずゲットできました。

それで百均で買った7ミリ、5ミリの紐ではどうだろう?
と試したくもなりました。

先日、介護助手をしている病院勤務の友人が来たので、
これこれしかじかと、紐の話しをシェアしたら、
夜勤等で患者さんを起こしたり、連れ添ったりで
腰の負担が多い彼女は、
すぐに試しましょう!と言ってくれました。

それで
私が患者さん役で床に寝て、
まず紐無しで私を起こします。
プロなので動作は慣れています。
次に彼女がタスキがけで6ミリの紐をまいて
私を助け起こすと、
「軽い!」と驚いていました。
起こされる私の方も軽く感じる。

次に「7ミリ」のアクリルの紐で
同じ事を試してみました。
重い、と感じたそうです。
私も起こされる時、重く感じました。

たかが1ミリ、されど1ミリ!

甲野さんが「とにかく6ミリ!」とこだわっていた訳が
分かるような気がしました。

それにしても人間のセンサーって
凄いですね。
1ミリでも、身体の反応が全然違う。
メールでいえば、長いアドレスの
ほんの一文字が違っていたら、
送信できないのと同じようなもの。

逆に、普段身につけている下着やパジャマ
靴の紐など、
相当身体に影響しているだろうなと
改めて考えてしまいます。

人の思考、行動もこんな非常に微細な
身体の感覚から派生しているかもしれないし、
またそれに無自覚で、見当違いの対処法を
しているのかもしれない。

人間の身体の可能性と
その真逆の反応について
考えさせられました。

そうそう、友人はその日ハンズに直行して紐を購入。
夜勤明けの報告がきて、
「楽だった!」との事でした。

これで彼女も腰痛用のベルトを手放す事が
できると良いです。

それにしても、本当に6ミリの紐、不思議です。


少し間が空いてしまいましたが…

甲野さんのWSの翌日は、定例のヨガクラスに参加しました。
これまた塩沢さんという、素晴らしい先生の指導するクラスです。
いつも冒頭、ためになる、面白い話しをして下さるのですが、

この日は西方浄土目指して、数日分の食料だけもって
海に乗り出して行った僧侶達の話しでした。
補陀落渡海(ふだらくとかい)と言われる捨て身行です。
仏様がいらっしゃる、と言われる西を目指して渡海を試みるのですが、
もちろん多くの僧侶が海の藻くずとなりました。

ちなみに、インド生まれのヨガでは、
身体の前が東、後ろが西、とされているそうです。

先生曰く、「この命を散らした僧侶達は)
気象としての陽が沈む方角の西、を目指すのではなくて、
自分の背中を観に行けば良かったんですよ」

最初は、え?でしたが、そのうちに ははあ、こういうことだなと
腑に落ちました。

身体という宇宙、の認識があれば、
どこかに巡礼に行く必要も
そんなにないかもしれませんね。

身体の中では、使われていないソフト機能が
膨大な数で眠っています。
ちょっとでも、その膨大な機能を目覚めさせてあげると、
神秘、というのは、外側ではなくて
この内側にあると、気がつくのかもしれません。

最近、あるスピリチュアル系のセミナーを開催している方の
ブログを読む機会があります。
その方のセミナーに集う参加者の中には、
「悟った筈なのに、人が嫌いなのは何故」などの言葉が行き交い、
またあるところでは、「魂の契約を破棄できる」という参加者の
発言に、疑問を呈しつつ、閉口しているような感じでした。

心地よいことだけ選んでいれば、
それで人生が本当に充足したものになるのか、
という深い問いかけも続き、
これは私も考えさせられましたが、

参加者さん達の会話を読んで、
現在多くのスピリチュアルに関わる人が
嵌りやすい傾向、というのも感じ取りました。

その根本原因の一つが
「身体感覚の欠如、もしくは鈍化」
ではないかと。

脳科学が発達したのは良いですが、
それが「宗教、信仰」になりかけていないでしょうか。
それが安易にスピリチュアルとくっつくと、
とんでもない、それこそトンデモ理論に発展してしまいます。
確かに人の意思は強いから、
身体のあらゆる働きをコントロールできるかもしれないし、
過去生やDNAの除去、復元もできるかもしれない、パソコンみたいに。
でも、それは簡単に誰でもできるかと言えば、
それが深い理解無しに
安易にできるとそれこそ世界が崩壊してしまうから、
脳の使用量が、とても低く抑えられているのかもしれませんね。


何か、起きて欲しくないことが起きてしまう、
または連日なにかしらのストレスを感じる時、
まず身体の奥で起きている事、呼吸がどうなっているか、
それに気がつくことから、
世界は変化していきます。

脳科学のデータの前に
まず人は本能で生きる動物でもあります。
それを無視するなら、
それこそロボットだけの社会で
充分です。

五感、六感を通じて
自分が感じている事を受け止め
身体の深層で起きている事に気がつく、
身体の最大限のポテンシャルを引き出す、

自分の今いる世界を変えたいのなら、
まず「身体」ともう一度つき合い直してみる、
身体を通して、この世界が自分と繋がっている、という体験を
してみる、
その時世界は喜びを持って、「私」を迎えてくれる、
最近、そう思います。


直系6ミリの紐を探し回っていました(^_^;)

DAISOには、7ミリと5ミリのアクリル紐はあっても
6ミリのものがなくて、その代わり、
ごわごわの工事用紐(黄色と黒のタイガース模様!)がありました。

ハンズで普通のロープに出会い、モンベルで登山用ロープにも出会い、
これが今のところ、一番身体に巻き付けやすいかな。
でももっと柔らかいアクリル紐を、目下物色中です。

それで前回の続きです。
甲野さんは更に面白い実検をしました。
いかにも、恐がりの女性をデモンストレーションに引っ張って来て、
目の前で木刀を素早くかざすと、
女性は思わず「きゃっ!」とすくみながら、
両手を頭の前でクロスさせて身を守ろうとします。

「私が本気でこの人打つ訳ないと、彼女も皆さんも分かりますよね。
もしそんな事をしたら、私の社会的生命はなくなってしまうし。
でも分かっていても、この方は思わずこの動作をしますよね」

「怖いと感じると、横隔膜が縮んで上に押し上げられ、
肩にも力が入り、不安感が増します
それを、逆にー」
と、彼女の両手の平が窪みを持つような形にさせ、
そして薬指と薬指を絡ませました。

そうすると、また木刀を振りかざしても
彼女は微動だにせず、しっかり立っていました。

怖い、と感じた時に起きる身体の反応を、
逆に先に身体からアプローチして、
「怖い」と思う気持ちを軽減させる。

うーん、これも面白かった。
私たちは、感情からくる身体の反応に、
ともすれば無意識に従いがちですが、
それが本当に生命を守ることなのか、
単に刷り込みで反応しているだけなのか、
状況を冷静に判断できると
無駄な反応で、自分も周囲もかく乱させなくて済む。

ちなみにこの指の絡みは、
試験や演奏会などの前にやると、
効果があるかもしれません。
丹田としっかり繋がる気がします。

本や動画でも紹介されています。