卒業式以来のことだった。
友人の三百刈に中大125周年記念の関連イベントで総合政策学部の総会・懇親会に行かないかと声をかけてもらった。
新宿から京王線に揺られ、多摩川を越え、多摩動物公園まで向かう。土曜日の夕方だけに多くの家族連れが動物園から帰り始めている。
駅から中大までは約15分。学生時代、数百回歩いた道路は、綺麗に舗装されていたが山道だけは変わらない。ひんやりとした空気。ボロボロの大きな看板はさらに色褪せている。息を切らしながら最後のトンネルをくぐると懐かしい景色が眼前に入る。
『ヒルトップ』と書かれた白い建物。4階にも及ぶ食堂である。マクドナルドの看板が見当たらないと思ったら潰れてしまってようだった。
校内は記念イベントの最中のよで人がまばらだった。きょろきょろしながら、11号館、総政棟に向かう。
通称3ロビに入ると一気に気持ちが緩む。青春時代の思い出が蘇る。
参加者は30人程度だった。周知があまりうまく行っていないらしい。現役生も3年生を中心に数人程度。ビッグサイトでの就職イベントとバッティングしておりそちらに流れているらしい。ただ、1期生の方も何人かいたので驚いた。もう立派に『おじさん』世代の風貌に。子連れの方もいた。
催しは2部構成。前半はキャリアカフェという現役生が社会人への質問会。
一応広告系で働いているためマスコミカテゴリに座っていると4期生でフジテレビで記者をやっている西村さんという方と知り合った。最近のトピックに関して話していると、一人の女子学生が。どうやら広告代理店志望らしい。最近、OB、OG訪問で現実を知り悩み始めているようだった。具体的なものはまだ描けていないものの、熱意は感じた。初対面の僕たちに物怖じもせず、どんどん質問をする。いかにも『総政らしい』学生だった。
後半は3ロビで立食式の懇親会。学部長の河野教授が不在のため早川教授がいた。挨拶でこう話す。『私たちの学部の理念は覚えていますか。いま、「統合知の実践」を掲げています。私たちは地球レベルの様々な事象をどんどん統合していきます』
スピーチは熱の入った素晴らしいものだった。
『政策と文化の融合』より一歩進んだらしい。
学部設立から17年。
学問の歩むスピードは、社会が変化するスピードに全然追いついていないように感じた。