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LowLevelCamper

こちらに引越して来ました。よろしくお願いします。
準備が整うまで http://llcamper.seesaa.net/ に御願いします。

自分で底を接着した靴は、富士ではがれることもなく頑張ってくれた。

が、また同じ事になっても困るし、かなりすり減っていたので巣鴨の登山靴店ゴローに修理をお願いした。
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修理ができたので、受け取りに行く。
このお店は、預かった登山靴の底の張り替え作業を木曜に行う。
だから水曜までに出せば金曜日には出来上がるので、土日には遊べる。
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登山以外の街用の靴も売っている。基本的にゴツイ。
足に合わせた木型の調整や、左右のサイズ違いや、0.25センチ刻みの調整などもやってくれる。
長年のファンも多いようだ。あの植村直己さんもここの靴を愛用していたらしい。

修理が終わった靴を受け取る。
この手の靴は靴底(ビムラムソール)の張り替えが可能になっているので、すり
減ったらまた張り替えればよい。いつまでも履ける。
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おお!!新品みたい(・・・なわけないか)。
また、これでしばらく遊ばせてもらう。
富士山が他の山と違うのが、7,8月のシーズン限定ながら、荒天でなければ素人が簡単に3,000m級に登れちゃうところである。

スキルや装備の不備は金さえあれば点在する山小屋がフォローできる。
ただし、体の不具合だけはどうすることもできません。

高山病である。低酸素症ともいう。
標高が上がるにつれて血中酸素濃度が低下し、頭痛、吐き気、めまい、などの症状がでる。登るにしたがって登山路わきにヘロヘロな人が増える。
人や体調によって程度はまちまちで、富士山のレベルでは影響のない人もいれば、最悪は死にいたる場合もある。
今シーズンの富士山でも事故があったようだし、
別のところだが標高2,000mちょっとの高さでもあぶない

ウチの場合は下の息子(小5)とカミ様がやられた。上の息子(中3)は全く影響なしで、私は軽度でたいしたことはなかった。
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雲より上でヘロヘロの息子殿である。
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予想はしていた。
下の息子(小5)が男体山(2,486m)を登ったときに、登るにつれ頭痛と吐き気を訴えた。下山したら回復していたので、富士山に行けば同じ事態が想像された。

富士山スタートの標高約2,000mの5合目で高所順応目的で1時間ほどゆっくりして登山を開始した。
6合目あたりから宿泊予定の7合目小屋(約3,200m)に至るまでで、
下の息子(小5)とカミ様のペースがガクッと落ちた。

頭痛と吐き気である。数10歩歩いては休憩し、這うようにして先に進んだ。
この日はどちらといえばカミ様の方がダメージが大きく、下の息子は母を気遣う余裕があった。

山小屋に入り、二人は無理して夕食を口にした後19時前には寝床に入る。
就寝すると酸素摂取量が減る。つまり高山病にはよろしくない状況となる。
翌朝聞いたところでは、ふたりとも深夜に吐いたらしい。体調もあいかわらずよくない。

御来光を拝んだ後も下の息子(小5)は「帰ろう」「下りよう」を連発していた。
しかし、二人の顔にまだ血の気はあるし、なんとか動けそうだし、行くことにする。
その後は、30歩歩いて1回休憩が20歩、10歩となり、休憩の方が長くなりながら、それでも確実に登った。

カミ様は自分の不調を忘れたふりして下の息子(小5)を叱咤激励し、下の息子(小5)は、そんな母についていこうと足を出す。
頂上についた時には、はっきり言って、涙がちょちょ切れましたね。

涙がちょちょ切れても、頂上にいる限り体調は改善されない。
下の息子(小5)はここでも吐いた。長居は無用。下山を開始する。
下山は一気に行けるかと思ったが、やはり彼らはツライようで、しばらくは30歩歩いて1回休憩のペースだった。

それでも下るにしたがい調子が戻ってきたようで、苦痛は7合目あたりで軽減し、以降は砂走りの面白さもあって完全に復調した。

高山病の場合、最も良いのは高度を下げる。つまり下山することである。
下山できなければ、酸素を摂取する。

fuji843.jpgということで酸素缶を準備していた。
これは1缶で5リットルの酸素を約2分放出する。















休憩時には、これにすがるようにシューッとやっていた。
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しかし、
この酸素缶程度では気休めで、症状を改善するには全然足りないそうである。
確かに良くはならなかった。
ただ次の一歩を踏み出すためにはあったほうが良いと思う。

それから良いのが腹式の深呼吸である。
おなかを引っ込めながら、口をすぼめて息をぎりぎりまで吐く。
で、大きく息を吸って大量の空気を取り入れて2秒ほど止めて息を吐く。
これを5回する。
これはちゃんとするとそれだけ酸素を取り入れているのでちょっとは楽になる。

そんなことをしながら、登って下りてきた。

fuji844.jpgところで酸素缶は5リットル缶がかさ
ばるので、10リットルの酸素を圧縮
してコンパクトにした缶も持っていった。

で、5リットル缶がなくなり、いよいよ
苦しくなって使おうとしたら、壊れてい
るようで出なかった。
圧縮しているだけにノズル部分の機構
がデリケートなんだと思う。

かさばるけど普通の5リットル缶を持っ
ていった方が良い。
どれだけもっていけばいいかというと、
これは出たとこ勝負なんで、まずは
1人1本ぐらいにして、足りなければ
山小屋で買えばいい。






とまあ、登ってみなければ判らない高山病はやっかいだが、時間をかけて、ゆっくりを心がけて登って下さい。

高山病について参考までに
低酸素症(高山病)とはなにか
あっぱれ富士登山「高山病について」
富士山の事を書きたいのだが、下書きレベルで延々と書いてしまって収拾がつかないので、矛先を変えてみる。

富士山の砂走りを下りてホコリ(土の粒子?)だらけになった靴をやっと掃除した。
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最初は掃除機で取れるだけ取って、次に靴ブラシで落とした。ホコリが細かくてナカナカ取れない。
もう一回、掃除機で取って、またブラシを使い、そのうち面倒くさくなってきたので、しぼった雑巾で拭いて汚れを取った。雑巾が真っ黒になったので、2.3回やった。
くたびれた。
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革にはKIWIのミンクオイルを使うことが多かったが、コロニル「Collonil」のワックスの話を聞いたので最近使っている。
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スポーツワックス「SPORT WAX」ビーワックス「BIWAX」というのがあって微妙に違うらしい。
スポーツワックスの方が磨くとツヤがよく出る。ビーワックスで革の状態を整えたら、スポーツワックスで防水保護するという使い方になると思う。
両方とも革に浸透する(スポーツワックスの方が顕著)。つまりバックスキンとかは風合いや色が変わるので注意が必要だろう。

富士山に行く前に、ビーワックスは塗っていたので、今回これは省略してスポーツワックスだけを塗った。
保革油はあまり塗りすぎると革がフニャフニャになる。

靴の手入れが終わってキレイになったので、はがれた靴底の修理にもっていく。
修理は巣鴨のゴロー「goro」にお願いした。

ところで、今回の掃除で息子が履いていた靴の底を見てびっくり。
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数年前から私が履いていた靴だったんだが、底(のブロック)がボロボロである。
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パターンのブロックの角が引きちぎられるように取れてしまって丸くなっている。
すり減って丸くなるんなら解るが、こんな風になっているのは初めて見た。
ブロックそのものがちぎれて無くなっている箇所もあった。

底以外はそれほど痛んでいないだけに、おどろきである。
登山靴のウレタンソールのはがれの事故が発生しているが、遊ぶ前には状態を確認しなきゃなあ。

ソールのはがれについては東京都消費生活総合センターのレポートがある。
pdfファイルの概要はココ。pdfファイルの報告書本文はココ

靴の手入れと並行して、カッパと、やはりホコリだらけになったスパッツを洗う。
スパッツってこの足に巻いてるヤツですね。ゲートル?
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ニクワックス「NIKWAX」を使って洗濯機で洗った。
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洗剤のテックウォッシュ「TECH WASH」で洗った後、撥水剤のダイレクトウォッシュイン「TX.DIRECT WASH-IN」があったので、スパッツにはもったいないが、同じように洗濯機に入れて撥水加工もした。

「NIKWAX」のコレは洗濯機に入れてできるので、楽ちんだ。
使う時にはけっこう量を使うのでどうせなら300mlボトルより1.0リットルを用意すると良いと思う。
とは言え、まともに買うと高いので、安売りを狙う。ネットではココが比較的安い。

これでようやく、後片付けが終わったような気がするが。
日本最高レベルの富士山に登ってきましたあ!!
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須走口5合目(1,970m)をスタートし、本7合目(3,140m)で一泊。
翌日、御来光を拝み、残りを登り山頂に立った。
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ヘロヘロの我々は時間押しまくりで、
戻ってきた時は、陽も落ち月の夜だった。
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この時期の富士山は面白い。
我々のように真っ暗な山道を下りてくる者がいれば、これから登っていく人もいる。
我々のようにヘロヘロのヤツがいれば、ほとんどかけ足のヤツもいる。
本格的な登山の恰好の人がいれば、サンダル履きの人もいる。
子供はいるし、じいちゃん、ばあちゃんもいる。
盲導犬を連れた人や、手話の人がいる。
白人も、黒人も、日本人ではない黄色の人もいる。
コスプレの若者やアイロン台を背負ったエクストリームアイロニングの兄ちゃんもいた。
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お一人様から御一行様まで、色んな思いの色んな人が、麓から頂上で24時間うごめいている。
着々とすすむ準備であるが、底のはがれた靴の修理がまだだった。
修理を頼もうとしたが日数がかかり間に合わず断念。

そこで、とりあえず自分でやることにした。

家にあった接着剤をつけて、ひもでぐるぐる巻きにして固定
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なんだか、チャーシューを作っているみたい(やったことないけど)。
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靴の底って、とてもデリケートで、何層にもなっている革やゴムが、歩行時の曲がりに応じて一体となって伸びたり縮んだりしている。
昔、底が革の紳士靴で、滑り止め用ゴムを全面に貼ってもらって、靴そのものをダメにしたことがある。
貼ったゴムと革の伸びが異なっていたため、各層ではがれが生じてしまった。

今回の修理も、その一体感が損なわれるとペロリとはがれるだろう。
ただ厚くて堅いから曲がりも小さくてソコソコいけると思っている(勝手に期待)。
ダメな時はまたテープや紐でしばることにする(念のため接着剤を持って・・・)。

ついでにインソール(中敷き)を入れる。
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昔の登山靴なので、内側の底はフラットで、土踏まず部分が盛り上がったインソールなどは入ってない。

このSuperfeetのインソールは、単なるクッションの中敷きではなく、足の骨格を正しく支持して安定させ、骨格や筋肉を効果的に機能させるという事である。種類が多く、用途別に色分けされている。トレッキングにはグリーンが良いようでアウトドアショップには大抵コレがある。
最近の靴にはインソールが入っているが、外してコレと入れ替えて使う人も多い。


靴の底に貼り付いていた薄い革とスポンジをはがす。
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それには「made in Yugoslavia」と書いてあった。そういう国があったね。

インソールを入れた後、履き心地と靴底の修理具合を確かめるべく散歩する。
靴底は今のところ問題なし、インソールについては土踏まずの盛り上がり部分が、自分の足より少し後ろ寄りのような気がしたが、それが正しい位置との事なので、こちらもOKである。

さあ、これで準備はととのったのかあ?