ナダル、英重税でクイーンズをボイコット | マレー・ファン@ラブテニスワールド

マレー・ファン@ラブテニスワールド

英国テニス・ナンバーワン選手のアンディ・マレーを応援しながら、
ロンドンでの暮らしを綴るブログです♪
マレーがついに2012年ロンドン五輪で金&銀メダリストとなりました。
一緒に応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!

昨日、笑えることがありました。
なんとうちの前でドリトスのCM撮影

この撮影風景はのちほど…(笑

===

話題はシリアスになりますが…

2008年のクイーンズ優勝者であるラファエル・ナダルが、
英重税のため、今年のクイーンズ大会不参加を表明しました。

クイーンズのナダル


さて、イギリスは税金が高いことで有名です。

稼ぐ金額にもよりますが、現在は税率が50%近く
収入の約半分が国にとられてしまいます。

わはは~ ヘ(゚∀゚*)ノ

もうこうなると稼いでも虚しいっていう状態…

自転車操業どころか、三輪車操業ですっ!

この重税に不満を抱くのはイギリス住民だけではなく、
他国のスポーツ選手からも同じ声が上がっています。

その一人がラファエル・ナダルというわけです。

ウィンブルドン直前の芝コート大会として恒例の
クイーンズに4年連続参加していたナダルがいなくなると、
トップ4からの参加選手は、地元アンディ・マレーのみ。

これは英国芝テニス協会にとっては大きな痛手!

あわわ~

さて、毎年ナダルはウィンブルドンに向けて、初夏は
イギリスで4週間を過ごすのが慣わしでした。
クイーンズでの大会にも、4年連続出場しています。

クイーンズクラブは、歴史上、ウィンブルドン直前に
多くのチャンピオンたちが参加してきた大会です。

優勝者も、

ジョン・マッケンロー
ボリス・ベッカー
イワン・レンドル
ステファン・エドバーグ
マイケル・スティッチ
ピート・サンプラス
レイトン・ヒューイット
ラファエル・ナダル

など、ウィンブルドン優勝者たちの名前がずらり。

クイーンズを「最もお気に入りの大会のひとつだ」と
言っていたナダルが、なぜここに来てボイコット…?

と思うかもしれませんが、

ナダルが初戦で負けて賞金がゼロだとします。
すでにここでマイナス経費です。
でもこれは試合の結果なので仕方ありませんよね。

でもナダルの大会参加はたったの一日でも、

イギリス滞在期間中の総収入(スポンサー、広告など)

がすべて税金の対象となり、イギリス政府の懐へ
入るという仕組み。

スポーツ選手となると、日帰りでの大会参加は不可。
練習や調整のための期間が必要になります。

なのに、大会にまったく関係ない収入にまで税金が
課されるとなると、スポンサー収入が多い選手にとっては
赤字となってしまいます。

これがナダルが疑問視する部分。

さて去年の10月、ナダルはクイーンズ不参加について
このように語りました。

ナダル記者会見


「実際のところ、イギリスでは大会とはまったく
 関係ない部分に、大きな税金比重をかけてくるんだ。

 英政府は、バボラット、ナイキ、僕の使う時計などの
 スポンサーからも税金を搾り取る。
 これは非常に難しい問題だ。
 イギリスで試合をすればするほど、損をすると
 いうことになるからね。

 過去4年間努力してきたけど、イギリスで試合をするのが
 ますます難しくなってきている」


ナダル以外にもイギリス離れをする国外スポーツ選手は
続出しています。

例えば世界一の速さを誇る陸上選手、ウサイン・ボルト
その一人。彼はロンドングランプリをボイコットしました。

国際大会のホスト国として歴史の長い英国スポーツ界も、
国外からの選手離れには大きな懸念を示しており、
政府に
税制改善を呼びかけてきました。


…と、なんでいまさらこの話をしているかというと、
やっと2012年度英国予算が発表されたからです!

日本の皆様に関係ない部分はぶっ飛ばして…

選手が試合に出ない日数(大会中の練習期間)は
税金控除となりました!

これはテニスのみならず、イギリスのすべての
スポーツにおいて素晴らしい朗報。

これでナダルがクイーンズで再びプレイする日も
遠くはなくなったかも…

でもこの改革で一番ほっとしているのは、
なんといってもATPワールドツアー・ファイナル
関係者たちでしょう。

ATPファイナル


というのも、ロンドンでのO2ファイナルの契約が
2013年で切れますが、ナダルはこの契約延長にも
反対していたからです。

でもこの税制改革のおかげで、ロンドンでの契約延長が、
より現実のものとなりました。

O2ファイナルはテニス史上最も成功を収めており、
今年11月の最終日2日はすでに売り切れというくらい
すごい人気(汗

これはもちろんウィンブルドン人気も手伝っています。

ダフ屋や闇取引を防ぐため、ウィンブルドンのチケットは
一人2枚までの申し込み制。

ウィンブルドン住民と芝テニス協会(LTA)会員に優先で
申し込み権が与えられます。
(ちなみに私も一応名ばかりのLTA会員…汗)

でもどの日にどのコートで試合が見れるかはくじ運次第。

それを逃すと、ウィンブルドン入場のチャンスは当日券のみ。
そのためテントを張って徹夜するファンで、毎年長蛇の列が
できるというわけです。

なのでO2ファイナルのように

「金さえ払えばテニスが見れる!」

というのは、大きな魅力なわけですよね~

===

最後に笑える話です。

うちの前でドリトスのCMの撮影
行われました。

何でも

『マリアッチ』味というのが

新発売されるらしい 
ヾ(@^(∞)^@)ノ

マリアッチって、メキシコの楽団…

これがいったいどういう味になるの~!?

楽団の奏でる音楽の味がするのか…?

↓緑のおじさんたちがマリアッチ(笑

ドリトスCM


英ドリトスのサイトを調べましたが、まだ発売されてないよう。

っていうか、CM撮ったばかりですからね(笑

さて、朝から何台ものトラックが次々にやってくると思ったら、
一週間前に「CMの撮影があるのでよろしく~」という手紙が
来てたのを思い出しました。

でも今日からイースター4連休なので、ほんとは最後の買い物に
行きたかったんですよね。すっかり忘れてた~

時すでに遅し!

ドリトスCM


↑の写真でも分かるように、私の車(シルバーのです)は
完全に撮影隊にブロックされてるし~

で、どうしても出かけなきゃならない用事があったので、
仕方なく、普段大嫌いなバスを使いました!

夕方帰ってくると、撮影はまだ続行中。
なんと夜の8時過ぎまで
かかってました。

でもうちの住む場所って、どう見てもイギリスの伝統的な
家並みなんですよね。

メキシコのマリアッチがルンルンと演奏する場所としては
どうもそぐわない(笑

もしこのCMが出来上がって映像が見つかったら、
このブログでもアップしますね♪