小学生のころ…柔道を習っていた。ほんの数年間だけだったので、段をとるところまではいかなかったけど、毎週土曜日、まだ息が白いくらい朝早く起きて、道場に通った。
ボクは身体が小さく体重も軽かったので、上級生に投げられてばかり。公式試合に出させてもらったときも、1勝しかできなかった。結果も出せずに、辛かったけど、いまとなってはいい思い出だ。
ところで、空手や柔道などの武道を習得するときは、まずは師匠から「型」を学び、それを踏襲して、忠実にできるようになるまで練習をする。
まさに、芸事の世界でよく言われる「守破離」の「守」の部分だ。
この段階は、ひたすら練習あるのみ。頭で考えなくても、身体が勝手に動くレベルまで、繰り返し練習してその型を身につける。
けれども、いざ試合になったら、当然のことながら型のままでは役に立たない。
![恋愛ファイト](https://stat.ameba.jp/user_images/20130516/02/lovestrategist/a0/ae/j/o0401060012540436846.jpg?caw=800)
photo by Dmitry Valberg
「型」は誰もが学べるように体系化されたもの。だから、当然相手も同じものを学んでいれば、その動きを見破られてしまうし、隙をつかれてやられてしまう。
さらに「試合」はスポーツだから、ある一定のルールのなかで勝負をするわけで、それはある意味守られているってこと。
けれども…(いい悪いは別にして)本気の喧嘩や、ストリート・ファイトになったら、型なんてさらに役に立たない。
だって、現実の世界では、ルール無用のガチンコ勝負だから。
だからボクらは、型を身につけたら、そこに自分なりの創意工夫を取り入れて、最終的には型そのものから離れて「自分流」を創造するんだ。
そして、自分流を極めながら、他の流派と試合をして、実戦で戦って、また基礎を学び、型を覚え、それを使って戦って…というのを繰り返していくんだ。
「武道の話が…モテるとか恋愛とかとどんな関係があるんだよ?」
…え?だって恋愛も…一緒だろ?
巷に溢れる恋愛マニュアルやこのブログにあるようなテクニック…それを使える使えないなんて言ってるうちは、まだ型のままだ。
テクニックや型がいいだの悪いだのなんてのは、はっきり言って愚問だ。
そうじゃなくて、学んだことをどうやって使いこなすか…つまり、実戦のなかで、自分なりの試行錯誤をしながら、磨きをかけていくことが結果につながるんだから。
テクニックなんて、知ってたって意味がない。使ってなんぼ。
そもそも、ここに書いてる「テクニック」は、ボクもキミのように学び、そして実際に使ってきたものだ。もちろん…成功体験ばかりじゃなくて、失敗もたくさんある。
でも、自動車王のヘンリー・フォードも、
「失敗とは、よりよい方法で再挑戦するいい機会である。」
って言ってるからね。
一回や二回、一人二人にやってみて、ハマった、ハマらない、当たった、当たらなかった…なんて、はっきり言ってなんにも意味がない。そうじゃなくて、どんどん失敗しろってこと。
だから、まずは一つでいいから、そのテクニックを身体に染み付くほどいろんな人に試してみてよう。そして、自分なりの試行錯誤をしながら、本番(彼女にアプローチする)に備えるんだ。