いつも行くカフェでは、ネットワークビジネスの勧誘が盛んで、それを観察していても面白い。
だいたい、2人~3人が、1人のターゲットに対して、手を変え品を変え、自分たちのビジネスがいかに素晴らしいか、いかに儲かるかを説明しているんだけど、そのなかでも、リーダー的なヤツがなかなかうまい。
格下(?)の連中が、言葉巧みに、時には熱く「オレたちはこんなにすごいんだぜ!」とまくし立てて勧誘していると、なかにはイマイチその話に乗ってこない(怪しんでいる)相手もいる。
そのとき勧誘されている相手は、冷静さを失わないように、椅子に深々と腰掛け、脚を組んで、背もたれに寄りかかりながら少し距離をとって、彼らに目を向けず、訝しげにうつむいたまま資料に目を通していた。
![ミーティング中](https://stat.ameba.jp/user_images/20130222/03/lovestrategist/95/0f/j/o0600040012429507606.jpg?caw=800)
photo by Annie_Mole
そのとき、そのリーダー格の男は、相手と同じように深く息をしながら、同じように脚を組んで椅子に深く腰掛けて、じっと相手を観察していた。
そして、格下の連中が話し終わった頃合いを見計らって、
「もちろん、すぐに信用するのは…まだ難しいよね。もし、一緒にビジネスを始めるとしたら、例えばどんな質問がある?」
と、ゆっくりと、落ち着いた少し小さな声で話しかけたんだ。
そのとき、勧誘されていた相手は、リーダーの声を聞こうとして、顔を上げ、無意識に身を乗り出して、少し前のめりに…つまり、聞く姿勢になった。
このときの勧誘されている彼の動きは、彼の心理状態を如実に表している。
「この人は分かってくれる」
そしてリーダーは、彼が持っている疑問や質問をまんまと引き出して、それに対して、理路整然と、ときには笑いを交えながら説明をし始めた。
話が終わるころには、勧誘されていた彼の表情は、当初の訝しげな表情からは、明らかに変わっていた。
前述のカップルも、ネットワークビジネスの勧誘も、共通して言えることは、お互いに好意がある場合、または話の内容に興味がある場合、それぞれの言動が似てくるということだ。
カップルの場合は、自然にそれが起こっているんだけど、ネットワークビジネスの場合は、マニュアル、または経験的に身につけた、信頼を得るためのいくつかのテクニックだ。
これらのテクニックは、実は世の中のモテ男たちも、意識的・無意識的に使っていて、もちろん、キミがモテるためにも簡単に応用が可能だ。
それぞれのテクニックの詳細については、長くなってしまったので、また後日改めて書くことにする。