あばたもえくぼ 22 | ラブストーリー

ラブストーリー

  何度だって言うよ あなたが好き
    

※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いします

お読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮ください

 

 

 

 

 

 

 

Y

 

 

 

 

 

 

 

チャンミンが入社して3か月がたった

 

 

ずっと社長に付いて仕事を教えてもらっていたチャンミンだけど、少しづつ一人で外回りをする様になってきていた

 

 

週一回のソアの弁当がない日は外回りのついでに待ち合わせをしてランチをしたりもする様になった

 

 

今日はその週一の日で俺とチャンミンは最近オープンしたエビフライが美味しいと言う店にきていた

 

 

「僕・・・出張が決まったんです・・・」

「おぉ、とうとう出張デビューか?」

「そうなんですよぉ、どうしたらいいのか・・・」

 

 

初めての出張で緊張顔のチャンミンに俺は自分もそんな時があったなぁなんて思い出して懐かしくなる

 

 

「なんとかなるよ」

「そんな、呑気な」

「勿論前準備は必要だけどな」

「不安しかありません・・・」

「初めてなんだ社長がついて来てくれるだろ?大丈夫だよ」

「それが社長は忙しいみたいで・・・」

「そうなのか?一人か・・・」

 

 

それは不安かも知れないと俺は思った

 

 

「あぁ・・・ヒョンに着いて来てもらえたらなぁ、最高なのに」

「おいおい仕事だぞ」

「分かってますけど」

 

 

なんて俺はチャンミンに偉そうな事を言いながらちょっとだけ俺も出張に行けたら楽しいだろうなって思ったりした

 

 

 

 

 

「ユノ」

「はい」

 

 

社内で俺は社長に呼ばれる

 

 

俺はデスクの資料を一旦伏せて、社長の所に行くと社長は俺にチャンミンの出張の同行をできるかと聞いて来た

 

 

「え?俺?」

「あぁ、初めての出張だしな、俺は行けないから。勿論チャンミンがそれでも一人でいいって言ったらそれでもいいかなぁと思うんだが」

「そうですよね、チャンミンが一人でも不安だと思うなら、俺で良ければ全然いけます」

 

 

チャンミンがこの会社に来た当初に俺の教育じゃ嫌だと言う話をしたから、社長は気を使ってるんだと思う

まさか俺達の関係を知る筈もないんだから当然だ

 

 

そしてチャンミンが断る訳がなかった

 

 

社長は怪しく思わなかっただろうかと俺は心配になったけど、改めて社長が俺に出張を頼んできた時、「お前達仲良くなったんだな?」と言われて、俺は愛想笑いをするしかなかった

 

 

社長はチャンミンがゲイな事を知ってる

 

 

 

 

俺は関係がバレるじゃないかと心配になった

 

 

 

 

 

「なんか旅行みたいですね」

 

 

チャンミンは移動の電車の中でそんな事を言う

そんな風に思っちゃ駄目だろと思いながらも俺もチャンミンとの出張に浮かれていた

行き先でホテルにチェックインをする

 

 

建て前上、二部屋予約したホテルだったけどチャンミンは普通に俺の部屋に一緒に入って荷物を置いた

 

 

「こっちで寝てもいいでしょ?」

「え?・・・まぁいいけど、ベッド狭くないか?」

「今さらでしょ?」

 

 

俺の家のベッドも狭いから・・・確かに今更だけど

 

 

 

 

 

こんなんでいいのかって俺は思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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