何か新しいことを得てもいないのに、大切な古い記憶は勝手に消えてゆく。
押し出されるわけでもなく、分別した結果でもなく、時間は根拠なく思い出を遠くへ流してゆく。
それを止めたいとか、そんな憤りに悩むとか、僕はそんなことを言いたいのではなく、
ならば、新しい何かを探さなければってことを思っているんだと—。
どうすればいいかは分からないし、後悔なき最善の選択なんて知らない。
でも、ただ前に進まなくてはいけないことは確かで、その結果について踏み出す前の僕が議論するには無責任すぎたんだ。
新しい何かとは、僕が望まない事柄や未来も含まれるなら…とりあえずは行動してみようと思った。
考えてるだけなら、考えていないのと同じ。