想定外の事を言われた私は、黙り込んでしまった。

和也は、それ以上なにも言わなかった。


「しばらく・・・時間が欲しい」


そう言って、電話を切った。






私は、迷っていた。

考えていた。


和也が、友人として最高だったから。

この関係を守りたいそう思った。

けれど、彼を好きだという気持ちもあった。

男としてか、友人としてか・・・そこは、ナゾだったけど。


それから、もう1つ。



和也は、登校拒否児だった。

私と同じクラスになるまで。


原因は、学校が合わなかったから。

ひと学年300人近くいる大きな学校だったが・・・

和也は、300人全員を嫌っていた。

その学校の人間 というだけで。


原因は、未だに判らないが・・・

よく、漠然と学校の悪口を言っていた。


あの学校に通う生徒は、視野が狭い

あの学校に通う生徒は、人生の楽しさをしらない

あの学校に通う生徒は・・・・


あげたらキリがない。



私は、彼と同じ学校。

つまり、私もその300人の内の1人だということ。



数日迷い、考えて私は、結論を出した。





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「なんで?」


今考えると、 付き合って といわれて、 なんで? と

聞く私もどうかと思うが・・・

頭の中は・・・


何で?

今更?

女じゃなかったんでしょ?

友達じゃん


がクルクルしていた。


嬉しくなかったかといわれれば、少なからず嬉しかった。

けど、困惑の方が大きかった。


憮然とボソッと「なんで?」と聞いた私に、和也は重たい空気の中で言葉を続けた。


「好きだから。女として。

 大切な人だから。

 一緒にいて欲しいから。

 楽しいから。一緒にいて。

 嫌な事、全部どうでもいいと思えるから。」


そう言った和也に、私も次の疑問をぶつけた。


「女だと思えないっていったじゃん。」


「女だと思えないと思った。意識したことがなかった。

 だけど、今は、女として好きだから。

 お前が、俺のことを友達だって本当に思ってるのも知ってる。

 そうさせたのが自分だって事も。 

 お前が、遊園地でくれた、あの手紙。

 俺のことを考えて書いてくれた手紙。

 後悔させるくらいいい女になってやる。

 もう、既に後悔してる。

 自分勝手で悪いと思ってる。

 けど、好きなんだ。女として。」


和也は、そういった。







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しばらくの沈黙の後、和也は・・・・


「付き合って欲しい」

「俺の彼女になってくれない?」


そういった。


聞き間違えかと思った。

聞き間違えならイイ そう思っていた。


なんで?女と思えないっていったのに・・・

なんで?今更?


そう思っていた。


思っていたことが、言葉に出ていた。


「なんで?」


ボソッとそう聞いた。


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