Musical モンテクリスト観劇④ | My collection

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ソ・イングク目線ラブラブ モンテクリスト2幕感想

 

結末のあらすじを含むネタバレな内容なので、

観劇前であまり細かいことは知りたくないという方は、観劇後に読んでくださいね。

 

 

華やかなローマのカーニバルのシーンから2幕が始まります。

新演出ではアルバートとバレンタインが二人でカーニバルを楽しみますが、はぐれてしまい

ルイーザの罠にかかってアルバートが捕まってしまいます。

 

そこに、さりげに現れるモンテクリスト。

グクさん、黒い衣装が似合っていてセクシー&かっこいい!ラブ

アルバートのことをちょっとおちょくりつつ、海賊たちとのニセの戦いが始まります。

 

 

가짜 칼 싸음 / The fake fight for albert/偽剣の戦い

グクさん、剣さばきもしなやかでカッコいい!

もちろん、相手になってくれる海賊さんたちが上手に立ち回ってくださるのも大きいですけれど。バッサバッサと一気に切られてくれます。w

 

このシーンにも、ミニ・コントが追加。

アルバートがいなくなったと思って、お疲れ~!グッド!って感じで戦いを休んでいると、

すぐにアルバートが戻ってきて慌てます。

急いで再び戦ってるふりをしますが、うっかりルイーザがモンテの背中に刃を立ててしまいます。

この後のセリフはその時によってアドリブみたいです。

血が出たじゃないか!とか、本当に刺したのか!とか。

台本にも(アドリブ)って書いてありました。ゲラゲラ

こうして、アルバートを助けるふりをして恩を売っておいて・・・

 

いざ、キラキラモンテクリスト伯爵デビュー!キラキラ

盛大なパーティを開きます。

 

그렇게들 말하던데요/ That's what they say/そう言ってましたよ

招待客たちが、モンテクリスト伯爵ってどんな人なのかしら?

すごい金持ちらしいわよなど、とあれこれ噂する歌。

この曲、凝ってるし楽しくて好きなんです。

アンサンブルが歌う合唱風の歌って、作品によってちょっと眠くなったりするんですが、

モンテの曲はソロ曲以外も、メロディや掛け合い、ハーモニーが綺麗で、飽きずに聴ける楽曲が多いと思います。音譜

 

続く、モンテクリストの登場場面の音楽、オープニングと同じ曲ですが、

これ、モンテのテーマ曲ですよね!

これから何かすごいことが起こりそうなドキドキ感のある壮大なオーケストレーション!

ワクワクさせられます。

 

白い華やかな衣装、長~いコートの裾をヒラヒラさせながら、威厳をもって舞台の上を練り歩くモンテクリスト。

きゃーーーラブラブ麗しい乙女のトキメキ

 

 

파티에서의 재회/ Party announcement/パーティでの再会

 

次々と自己紹介する招待客たち。

みんな、金持ちののモンテに取り入ろうとチヤホヤしています。

実はモンテがよく知っている旧友たち。

この時のグクさんの表情が細かくて絶妙でした。キラキラ

常に固い表情ではあるけれど、ちょっと愛想笑いしたかと思うと、

客が背を向けた瞬間に憎悪の目つきに変わるのです。

 

そして、ついに緊張のメルセデスとの再会。

(誰もモンテのことをエドモンドだと気がつかないのも、ちょっとなんですがw)

メルセデスだけは、一瞬で気が付きますね!

 

ここ、哀しいシーンですが二人の感情がぶつかり合い

緊張感と複雑な心が垣間見れる場面。

曲も胸に沁みるメロディと歌詞で大好きです。

 

저 눈빛을 알아요/ / I know those eyes/あの眼差しをしってる

그 남자는 죽었어/ This man is dead/あの男は死んだ

 

メルセデス
♪信じられない 信じられない

あなたが生きてたなんて

あの眼差しを私は知っている 

深くて温かい彼の眼差し

あの顔を私は知ってる

毎日夢の中にいつも現れていた

 

こんなに近くにいるあなた

なぜこんなに遠く感じるの?

私の目に刻まれたあなたの姿

伝えかったこの言葉たち

 

勘違いだ しっかりしろ

私は彼ではない

彼は地下室で死んでしまったんだ

思い違いするな しっかりしろ

彼はもう死んだ 死んで忘れられた

彼が信じて愛してた あの人たちに

 

(エドモンドが昔プレゼントした指輪を、メルセデスが今も大事に持っていることを知る)

 

私はただの幽霊

違うとわかっているだろう

 

あなたは私がわかるでしょう

深く温かい彼のまなざし

 

勘違いだ しっかりしろ

 

(2人)

夢であってほしい

あれほど夢見たあなたの姿

こんなに近くにいるのに

どうしてこんなに遠く感じるのか?

 

むしろ真実は嘘のようで

まるで嘘が真実よう

もうわから…ない

 

・・・モンテがメルセデスの指輪のついたネックレスを引きちぎる・・・

 

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

 

メルセデスとの愛を信じてここまで生きてきたのに

裏切られたと思っているモンテは、冷たく硬い表情で対面しますが

メルセデスはまさに、夢を見ているようだったでしょう。

モンテを真っ直ぐに見つめ、ずっと変わらない気持ちが痛いほどに伝わってくるようでした。

 

指輪を見つけた時には、モンテもハッとして動揺し、苦悩の表情になりましたが、

ついには振り切ってネックレスを引きちぎって去ってしまいます。

これは、新演出ですね。旧演出よりも怒りの温度がもっと高い感じでしょうか?

グクさんのウルウルした目、怒りと愛との葛藤に揺れる切ない歌声、あぁ好きだーー!笑い泣き

 

 

さて、ジャコポを通じてモレル船主にお金を渡し恩返しできたことに満足するモンテでしたが

その後、急に声のトーンが変わります。

このセリフの言い方があまりにカッコよくて印象的でした。

 

「자, 미끼를 던져 볼까... 」  さて、餌を投げて見るか・・・

 

グクさんのあの魅惑の低音ボイスですっごく悪い男っぽく言うんです!

痺れる~~~ラブ

いよいよ復讐のスタートです!

 

 

역사는 승리자의 작픔 리프라이즈 / A story told reprise/歴史は勝利者の作品Re

 

悪党3人の合間を縫うように歩き回り、巧みに3人の悪事について引き出すモンテ。

互いの悪口で他人を陥れようとする事実がボロボロと発覚・・・。

4人で歌われる「歴史は勝利者の作品Re.」も、痛快でいいですね~!

 

덫 , 더 많이 더 높이 /Too much is not enough/もっと多くもっと高く

 

いよいよ、本格的に3人に復讐を実行するモンテ。

壇上に上がり、まるで3人の人生を指揮をするかように動かします。

罠にはめて破産させたり、過去の罪を暴いたりと、綿密な計画の元に3人を破滅させていきます。

グクさん、ここの演技がもうノリノリって感じでかっこいい!

セリフの抑揚、感情表現が大きくて、すごい怒りつつも愉快そうだし、

ちょっと、元カレは天才技師のジョンドを思わせるような?

悪役を心から楽しんでいるように見えました。ニヤリ

 

ついに、念願の3人への復讐は成功に終わりました。グッド!

 

 

モンテクリストの領地、バルコニー

メルセデスが、息子アルバートとの決闘をやめてほしいと頼みに来ますが

エドモンドはすっごく冷たい態度です。

けんか腰の激しい口調でお互いにくってかかるのでちょっとびっくり。

 

エドモンド:

「私の死で決闘を終わらせろと言うことか?」

 

「何百回も死のうとした私を助けた人が、今は私が死んでくれることを願うんだな。」

 

 はぁ、哀しいセリフです・・・えーん

 

「息子を生かす方法はただ一つ。

 私より強い者になって私を殺してください」

 

 こんなやるせないセリフも、あの低音ボイスで聞くとゾクゾクします。

 本当、歌声もいいけど、セリフの声もいちいち良い!ラブ

 

 

決闘シーン

アルバートは父モンデゴとモンテクリストとの過去の真実を知り、戦いを避けて空に銃を撃ちます。無礼を謝罪し、自分を撃ってくれといいます。

エドモンドは一旦、アルバートに銃を向け葛藤しますが、結局はやはり空に向かって撃ちます。

 

「行け。おまえは愛する者たちを守れ!」

 

やっと、良心を取り戻したのでしょうか・・・

 

 

神父の声がまた聞こえてきます。

우리가 왕이 된다면 리프라이즈/When we are kings,Re/私たちが王になったらRe

 

「キリストのように愛と希望を分かち合って生きなさい」

 

エドモンドの次のセリフが胸に沁みます。

 

신부님 ... 오늘 당신 곁으로 가러 했는데...

神父様、今日あなたのそばに行こうと思ったのに・・・

 

저 같은 놈을 왜 살리셨나요...

私のようなものを何故生かされたのですか...

 

ファリア神父の優しい言葉

 

자 한 가지 보물을 더 주지 

세상을 용서해

さぁ、もう一つ宝をあげよう

世の中を許しなさい

 

 

そして、グクさんの渾身の一曲!

♪過去の私です!

最高です。笑い泣き

今までの人生を振り返り一言ずつ大切にかみしめるように歌っていて

フレーズの間にため息が何度か入ったり・・・

感情がすごく伝わってくる素晴らしい歌でした。

 

歌詞をよく見たら、旧演出と数カ所歌詞が変わっていました。
( )が旧演出の歌詞です。

今回は結末がだいぶ変わっているので、それに合わせて

今後に対する曖昧さが残る歌詞に変わっているのかな?と思いました。

 

 

과고의 나 자신 / The man I used to be/過去の私

 

🎵

驚くべきことが多く

幾多の生を暮らしても

感じた事はなかった

驚くべき瞬間

 

こんなに遅くなってから

誰かを許すことを学ぶ

私を耐えさせた怒り

全て捨てられるだろうか(水の泡のように消えた)

 

過去の私を見るようだ

美しかった私の愛

若き日の記憶がよみがえる

あの時 あの時代

 

自分に会う

全てが終わった

彼女の息子はまだ生きている

彼女は息子を通して昔の私を思い出すだろう

 

再び戻ることはできない(再び戻ることができる )
時間を越えて(あの時代に)

 

今までの苦しみはもう終わり

希望だけが残った

私は彼女の祈りのように

共にするのだ 記憶の中で(彼女のそばに)

 

怒りを捨てて やっと自由になった

あの空の私たち二人の星が

あの頃に私を導く

平和だったあの頃へ

 

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

 

メルセデスとアルバートは、モンデゴと別れて旅立とうとします。

アルバートは、アフリカの騎兵隊に志願して母を養うといいます。

全てを失うことになったモンデゴは怒り狂い、エドモンドに決闘を仕掛けます。

 

 

 

최후의 결투/ Show down/最後の決闘

 

 

image

 

すでに復讐心を捨てたエドモンドはもう争いたくないと断りますが

モンデゴは許しません。

仕方なく始まる決闘。

これまた、衣装も剣さばきもかっこいい~~~!ラブチュー

 

旧演出では、この決闘のラストはジャコポに撃たれて亡くなったモンデゴでしたが

今回は自ら銃を撃って死んでしまいました。

 

メルセデスに言われたこの言葉、かなりきつかったと思います。

 

「あなたは私を騙し、エドモンドにぬぐえない罪を犯しました。

でも、私もやはり愛のない結婚であなたに罪を犯しました。ごめんなさい。

私たちは最初から一緒にいてはいけなかったんです。復讐は私にしてください。」

 

これはしんどい・・・。汗汗汗

はっきりと愛のない結婚、罪を犯したと言われてしまって。

ちょっとだけモンデゴが気の毒になってしまいました。

 

ついにラストシーン。

旧演出では、最後の歌「いつもあなたのそばに」を歌う前に

衝撃の事実「アルバート、あなたの父親は今、目の前にいるわ・・」ってことで

(そうだったのかぁ~!え?モンデゴって超憐れだよね?知ってたの?)なんて思いながらも、

感動的に3人で抱擁して、よかったね~っ笑い泣きと終わったのですが

今回は、そんなエピソードはすっかり消えました。

 

・・・ということで、歌の歌詞がどうなったのか?

気になりますね!

 

まずは、旧演出の歌詞です。
 

旧 언제나 그대 곁에 리프라이즈 / I will be there reprise/いつもあなたのそばに

 

この子の目を見てください

あまりにも似ているでしょう

美しかった頃のあなたみたいでしょう

あなたを思って辛い日々を過ごした時間 

この目の中にあなたが見えました

 

もうこれ以上辛いことはない

すべてを許そう

辛かった過去は消し去ろう

 

全て終わった

これからは共にする時間

私の目を見て

私たちは永遠に

私はいつも

 

私はいつもあなたと

 

君のそばにいます 私はいつも

私はいつも

輝く星のように

輝く星のように

私はいつも

 

どんな困難が私を阻んでも

誓います 私たちは一緒

 

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

 

一方、新演出で、この曲を歌う前にメルセデスが言うセリフは・・・

 

「이제 남겨진 불행은 ... 모두 제 몫으로 가져갈 수 있게 되었네요.」

もう残された不幸は・・・すべて私の分として持っていけるようになりましたね

 

このセリフからは、これからまた一緒に生きてきましょうという思いは感じられませんね。

歌詞はこのように変わりました。

 

 

新 언제나 그대 곁에 리프라이즈 / I will be there reprise/いつもあなたのそばに

 

神の意思に従って皆 自分の居場所を見つけますね

苦しい人生を経て今になって 

どうかあなたはすべてを忘れて生きてください

美しかったあの頃のように

 

(メルセデスが去ろうとしてエドモンドの声に足を止める)

 

過ぎ去った時間全てを忘れ 消そうとしても

私の心は自分の居場所を見つけられない 

私の運命にも希望が残っているのなら

果たせなかった約束を守れるように

私はいつも

 

私はいつもあなたと

あなたのそばにいます 私はいつも

私はいつも

輝く星のように

輝く星のように

私はいつも

 

(エドモンドが大切にしていたロザリオをはずし、メルセデスに差し出します。 )

 

どんな困難が私を阻んでも

誓います あなたのそばに

 

(メルセデスはエドモンドが差し出したネックレスに向かって手を差し出し、幕が下りる。

 )

 

 これからの二人については、想像の余地を残すエンディングになりました。

 

 小説に忠実に・・・ということでしたが、(私はまだ小説を読んでいません汗

 小説の本当の結末が気になって検索してみたら、これまた二人の行方は違うんですね!

 え?そうなの?とびっくりしました。

 気になる方は検索してみてください。

 

カーテンコールは、スタンディングオベーション飛び出すハート拍手乙女のトキメキゲラゲラ

グクさんへの歓声が本当に大きくて感動でした。

グクさんもすごく嬉しそうで、その歓声と拍手にさらに力を得たように

地獄ソングを高らかに歌い上げてくれて、さらに盛り上がって幕を閉じました!キラキラキラキラキラキラ

 

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪ ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

 

今までもドラマ、映画、コンサート、Youtubeと、新しい姿を見るたびに

才能を感じ、幸せをいただいてきましたが、

ミュージカル俳優としてのソ・イングクにも大きな可能性を感じました!

もちろん、ミュージカル専門の俳優さんたちに比べたら、まだ余裕がない部分はあると思います。その日のコンディションによっても、良い日悪い日もあるでしょう。

でも、グクさんの演技はやはり喜怒哀楽の幅が広くてメリハリがあり、セリフに力があると感じました。ラブラブ

 

あぁ、本当に限界のない男だわ!宝石ブルー宝石緑宝石紫宝石赤

元々歌が好きで、演技も好きで演出も好きなグクさんですから、

ミュージカルという総合芸術的なパフォーマンス表現が、ピタッとはまったのではないかしら?

Blendingコンサートの時にも、この人は舞台の上がなんて似合う人なのかしら?と思ったのですが・・・。

ミュージカルの舞台に立つグクさんに、すごいオーラ、エネルギーを感じました。おねがい

 

 

大好きな気持ちがまたまた更新されてしまって、参りますね!

2月までまだ先は長いです。

きっと、さらに進化した、熟成したモンテクリストになっていくのでしょう。

最後まで、ケガなく無事にやりとげられますように。

 

書き始めたら、あれこれ気になって歌詞やセリフまでチェックしたりして

すごく長くなってしまいました。

 

長い感想、お付き合いくださってありがとうございました。ウインク