11月30日(木)〜12月3日(日)
韓国ミュージカル「モンテクリスト」を観るために訪韓してきました。
もう何から書いたらいいのでしょう?
元々ミュージカルが好きで韓国に通うようになって13年?
イングクさんがミュージカルをまた必ずやりたいという言葉はちょこちょこ聞いていたけれど・・・
年末のVibeでお気に入りのミュージカル曲だと、ハムレットのナンバーを少し歌ってくれた時、
うわ!ミュージカル曲をこんな風に歌えるんだ!すごくいいんじゃない?!と思ってたけど・・・
まーさーかー!
こんなに早く、しかも大劇場の人気作品「モンテクリスト」主演で来るとは夢にも思わず
本当にびっくりしました。
ミュージカルといっても色んなタイプのものがあって
軽めのポップスや歌謡曲のようなナンバーを使ったもの、セリフ多めのもの、小劇場タイプのものなど・・・
挑戦するのに負担がそこまで大きくない作品もあると思うんです。
でも、モンテクリストは韓国でも人気の作曲家、ワイルドホーンの作品で
いわゆる「ザ・ミュージカル」的な広い音域と豊かな声量が必要とされる
ミュージカル俳優泣かせのナンバーが多いと言います。
イングクさんが歌が上手いことも演技が素晴らしいこともよくわかっています。
でも、持ち歌を歌うのと、ミュージカルナンバーを歌うのとはかなり違うし、
あの高音歌い上げを最後まで歌いこなせるのかな?とか、内心心配をしていました。
11月のファンコンサートで披露してくれた「過去の私」はすごく素敵に歌ってくれて感動したけど、
地獄ソングとか超難しいし!
ミュージカル初日の前に、リリイベだの、ファンコンサートだの日本にたくさん来てくれていて
お稽古、間に合ってるの?とかも心配でした。
イングクさんのファン以外の、ミュージカルファンにどのように受け入れられるのか?とか
チケット売れるかな?とか(ごめんなさい)ほとんど母の気持ち。
初日を観に行かれた方たちの絶賛の言葉を聞いても、
ファンのフィルターかかってるのかもしれない、
自分で観てみないとまだわからない・・とか思ったり。
でも、イングクさんはいつも、期待を裏切らない人だから大丈夫!と信じる気持ちで行ってきました。
→ 先に結論を言うと、本当に期待以上の出来で、感動しました。
では、思いつくままに書いてみます。
イングクさんの前に、まずは、コ・ウンソンさんのモンテを観ました。
11月30日(木) モンテクリスト 忠武アートセンター
夜公演 3階席センターにて
コ・ウンソン、ソンミン、チェ・ミンチョル
3階席はかなり高くて上から舞台を見下ろす感じでした。
でも、アンサンブルのダンスの動線や照明効果が綺麗に見えて、音もよく飛んできて、表情を見たい時はオペラグラスを使えば見えるので
3階もそれなりによかったです。
でも、イングクさんはやはり1階で観たいけですどね。
⭐️俳優さんについて
モンテ役のコ・ウンソンさん
初めてでしたが、かっこよかったし、やはり声がとてもよく響いてきて耳に心地良いお声!
低音から高音まで何の不安もなく余裕があり、全体的に安定感があると思いました。
難しい地獄ソングも迫力があってお上手でした。
メルセデス役のソンミンさん。元歌手
2011年のジキル&ハイドで観たことあるのですが、当時はデビューしたばかりで
ピチピチで可愛らしくて、でも歌は高音までガンガン出てとてもパワフルだったイメージ。
結構好きだったので、期待していました。
でもこの日は少し調子が悪かったのかな?
以前のパワーがあまり感じられなくてあれ?と思ったのですが、後日、12/2の回はもっとよかったです。
一曲の中でも前半を抑え目に柔らかく歌って、後半で盛り上げて、ラストにバーーンと地声で歌いあげるところが胸に刺さります。
モンデゴ役のチェ・ミンチョルさん
☆ドラマ「ああ、私の幽霊さま」にも出ていて、
カメオ出演したイングクさんとも少しだけ共演していますね!
ミンチョルさんは、昔から時々観ています。
悪役にぴったりの迫力のあるバリトン声が魅力です。
モンデゴ役もお似合いでした。
悪い男なんだけど、結局最後までメルセデスに愛されなくてなんとも、可哀想な最後でした。
(本当はモンデゴ役、2020-2021年のモンデゴ、
キム・ジュンヒョンさんで観たかった。ファンです)
新演出について
本当に全体的にかなり変わりました。
舞台も回転舞台を多く使って、俳優さんの動線が複雑だし、なかなか大変そうです。
先日のラジオで、胸やけするので舞台の前にはご飯を食べないようにしていると言っていたので、
それほど大変なんだたなぁと感じました。
オープニングの船は以前の豪華な船からかなり簡素な感じの船に。
位置も前は船がセンターにどーんと来たけれど、
今回は船は左側です。
舞台全体を通してどちらかというと、エドモンド、モンテは右側よりも、左側で演じる方が多いです。
そして、メルセデスは右側に来ることが多いです。
監獄の部屋も、エドモンドは左上、神父さんは右上。
神父さんの部屋で色々な教えを受けるシーンでは、エドモンドも右側の部屋に来ます。
モンテは衣装もかなり着替えるので、忙しいですね。
衣装は、青年の船乗り時代、監獄のボロボロな姿、海賊と過ごす時代、モンテクリスト伯爵時代、とそれぞれ魅力的です!
楽曲は、最初の方で悪巧みの男たち3人で歌う
「ペン、インク、紙」が追加されました。
この時、歌うのは、モンデゴ、ダングラス、
そして、前回は登場しなかった人物、カドルスという人です。
カドルスという人はこの悪巧みをする時に一緒に話を聞いているのですが
実際は根っから悪い人ではないので、後で痛い目にあいます。
あとヴァレンタインが歌う「美しい嘘」が復活しました。
(OSTには入っているけれど、前回はカットされていました)
今回、ヴァレンタインに関連する登場人物が増えています。
ヴァレンタインの義母(ビルフォートの再婚相手)が登場して、メルセデスとお茶するシーンがあります。
この義母はちょっと悪い人で、ヴァレンタインとアルバートの結婚に反対しています。
(財産がヴァレンタインとアルバートに行くのが気に入らないよう)
そんなシーンが追加されています。
また、以前は二部の頭で歌われていた「女たちとは」がカットされて、アルバートがソロで歌う「美しい嘘リプライズ」に変更されました。
新演出は原作小説に忠実にしたということで、以前より詳しく描かれているシーンが増えました。
ちょこっと登場する人物も増えて、人物関係の把握が少し難しくなったようです。
新しい登場人物としては、
ヴィルフォートの父親(ヌアルティエ)も少し登場します。
それから、モンテクリストがモンデゴへの復讐として、過去の罪を暴きますが
その時に出て来るのが、ハイデ王女という人です。
突然出てくるので、この人誰?ってなりそうです。
ギリシャ独立戦争時、モンデゴはギリシャ総督であるハイデの父親を殺して、さらにハイデを奴隷として売り、財産を奪ったという罪があるようです。
それについて、ハイデが証言する場面がありました。
好みもあるでしょうが、前の演出の方が好きだったなぁという部分もいくつかありました。
たとえば、洞窟の宝を見つけるシーンの財宝のセットがすごく現代的になってしまって、
以前のほうが時代的な雰囲気があったなぁと思ったり。
結末もけっこう変わりました。
旧演出は、わかりやすく感動をもたらすようにアレンジされていたんだなぁと思いました。
今回の結末は、想像の余地を残す感じになっていますね。
ネタバレになるので詳しくは言わないでおきます。
今日はここまでにします。まとまりのない文になってすみません。
イングクさんの感想までたどりつかなかったですね。
次回、また続きを頑張ります。