マイコバクテリウムアブセッサス
10年や20年という年月をかけて進行していくと、呼吸状態が悪くなり亡くなる方もおられます。難治性であるため患者数は蓄積される傾向にあり、死亡者数については近い将来結核を抜いて逆転するのではないかともいわれています。
分かっていないことが多く、効果があるとされる治療は副作用が強いものなので、長い年月かけて進行するならば高齢者にはこのような治療を強いることは避けたりますし、患者各々の状態に合わせた適切な治療を考えねばなりません。
↓単に治療法を記載している文献と違い、患者各々に適する治療をするべきだということがとても分かりやすく書かれているHPです。私が罹患しているアブセッサスの治療についてもきちんと載っているので貼り付けます。
非結核性抗酸菌症(NTM)の治療薬【ガイドラインをもとに解説】 | コキュトレ (pulmonary-training.com)
先生と相談した結果、既往症と体力を考えて弱い抗生剤での治療を取り敢えず3ヶ月してみることになりました。
本来ならば↓
- チエナム™(0.5~1g)6~8時間おき
- アミカシン(400mg)24時間おき
- クラリス(250mg)4錠分2 またはジスロマック(250mg) 2錠分1
この中でキーになるのはチエナムですが、点滴6時間おきを何カ月も日本の病院で行うのは、現実的に無理。そのため、最初1~3カ月程度は入院で上記を行います。そして、クラリスロマイシンに、グレービット(50mg)2~4錠分1やファロム(200mg)3錠分3を併用します。
アブセッサスは、マクロライドかアミカシンの薬剤感受性に基づいて治療をする方が大事です。
ですが、私に処方されたのはエリスロシン錠でした。
なぜ上記の抗生剤ではないのだろう?と帰宅後に調べましたら、エリスロシンはクラリスと同じくマクロライド系抗菌薬でした。
何故クラリスでないのかは分かりません。私が処方されたのは少量長期服用の治療法の中でもかなり少ない量です。エリスロシン100㎎を1日2回(200㎎)ですから、クラリスでは私にあった少量がなかったのかしら?副作用の出来るだけ少ないものを先生が選んでくださったからなのかしら?3か月後に聞いてみます。
通常、呼吸器感染症、耳鼻科領域感染症、皮膚科領域感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられます。通常、成人は1日8~12錠〔エリスロマイシンとして800~1,200mg(力価)〕を4~6回に分けて服用します。小児は1日体重1kgあたり25~50mg(力価)を4~6回に分けて服用します。いずれの場合も、年齢・症状などによって適宜増減されます。 急性腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査が行われます。 主な副作用として、吐き気・嘔吐、下痢、胃痛、鼓腸(腸にガスがたまり張る)、発疹などが報告されています。 クラリスは普通の風邪の時に処方されたこともあり、聞いたことがある抗生剤です。エリスロシンも副作用としては大したものはないので私にもあまり心配ないかと思います。とはいっても、抗生剤は腸の中にいるさまざまな菌のバランスを乱します。(だからお腹が緩くなるという副作用があるのです)、少量でも長期服用は今でも毎日バランスが崩れないようにあれこれ気を付けている体調が崩れてしまうのではないかという不安を今感じています。実際マイティーも最後の頃は抗生剤だけでも嘔吐したり元気がなくなりました。非結核性抗酸菌の治療のために体全体が今より悪くなることは避けたいです。 幸い信頼できる良い医師と出会えているので、受診の度に検査をし都度適切な治療を選択していただけるよう、きっと悪化させずに改善していけるという希望をもって臨みたいと思います。