オーロプレット(2泊3日) 4-21-2011


Ouro Pretoはサンパウロから北へ620km、お隣ミナス・ジェライス州の最初の州都です。1711年に建設されました。

1690年に金の鉱脈が発見され、ブラジル各地やポルトガルをはじめとするヨーロッパから人が集まり州都となりました。18世紀半ばに産出される金の量はピークになりましたが、掘りつくされると人口は減少して1893年にはベロ・オリゾンチに州都が移されました。

ouroは金、pretoは黒なので、「黒い金」の意味。今でも周辺で鉱石が採掘されていて、現在ブラジル産の宝石のほとんどはミナス・ジェライス産です。

1980年に古都オーロプレットとしてユネスコ世界遺産に登録されました。


                   サンパウロ駐在 3人と1匹   


2011-4-21 

São Paulo Congonhas空港へは家から車で15分弱。8:00のフライトなので6:45にタクシーで出発。

国内線なので1時間前に空港へ行ったのですが、とくにTAM、GOLといった主要航空会社のチェックインカウンターは長蛇の列!さすがイースターの連休です。

数台しかないEチケットの機械の前もさぞ混んでいるだろうと思ったら意外にも順番待ちなし。ブラジルでは未だ定着していないのと、機内持ち込みの荷物だけの人しか利用できないからだと思います。

あっという間にチェックイン出来て、フライトも予定通りで、たった1時間20分のフライトの間にドリンクと軽食(フルーツ、ハムチーズサンド、ヨーグルトドリンク)がサービスされ、バスより安い位のチケットを買ったのに全てトラブルなくいきました。グッド!


Belo Horizonteの空港は混んでいませんでした。

ホテルを自分で予約した際にタクシーも紹介してでもらっていたので、ドライバーさんとおち会い、すぐに出発です。

Ouro Pletoへは100km。車で約2時間です。バスも出ていますが、空港からバスターミナルへ行って、オーロプレットのバスターミナルに着いてからもまたタクシーに乗って中心地に行かなければならないので、全行程タクシーにしました。ひとりで荷物が少なく又時間にも余裕がある人は格安のバスが良いかもしれません。タクシーは片道300へアイス(\15, 000)が相場ですが、ホテルの紹介で往復400(¥20,000)になりました。

渋滞で3時間近くかかり、12:40の到着です。

小さなホテルなのでこの時間でもチェックインが出来て部屋へ入れました。

Pousada Arcadia Mineira    http://www.arcadiamineira.com.br/

このホテルについてはまた詳しく書くことにします。


観光について書き始める前に、説明しなければならない事が有ります。

この連休はSEMANA SANTA(聖週間)といいます。

4/21(木)は洗足木曜日(最後の晩餐の日。キリストが弟子たちの足を洗った)

  22(金)は受難日(キリストが捉えられ十字架にかかった)

  24(日)はイースタ-(復活日)

21日は祝日ではなく例年は3連休ですが、ブラジルでは4/21(木)はチラデンチスの記念日で、今年はその日が重なりました。

チラデンチスTiradentesの本名はJoaquin Jose da Silva Xavier(ホアキン・ジョゼ・ダ・シルバ・シャビエル)で、歯医者だったことからtirar(抜く)、dente(歯)→歯を抜くというあだ名で呼ばれています。


彼は金採掘が低迷し始めた18世後半にポルトガルからの重税に反発する活動をしていて、ついに1789年にポルトガルからの独立運動を引き起こしました。(←関連はないけど、丁度フランンス革命の年ですね)
しかし3年後に企てた「ミナスの陰謀」が密告されてRio de Janeiro にてギロチンにかけられ処刑されてしまいます。頭はオーロプレットの人通り多い所につるされ身体は八つ裂き、釘附けにされたとの事。
チラデンチスの首刑から 30年経った1822年9月7日にやっとポルトガル、ブラガンサ家のペードロ王子が、ブラジルのドン・ペードロ一世に即位し、ブラジルはポルトガルから独立することになりました。

ですからこの休日は、ブラジルを独立に導いた英雄を祝す記念日なのです。
このチラデンチスはミナスジェライス州出身。オーロプレットの中心となる広場もPraca Tiradentesチラデンチス広場といいます。

                   サンパウロ駐在 3人と1匹

私はオーロプレットの旅をこの背景を知らずに計画しはじめ、途中で飛行機もホテルも予約しにくいので何故かな?と気付いたのです。

この日は一年で一番オーロプレットが混む日、そしてイースター連休が重なったというこの町にしてみれば何十年に一度の活気あふれる日だったのです!

                      サンパウロ駐在 3人と1匹

前置きが長くなりました。ポルトガルを思い出させるこの素敵な街の観光1日目は次のブログに続きます。

 

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