雑草根性 | 魔王のお城 さやか@ふとちらのブログ

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魔王GACKTの志を胸に噛み噛み下僕が日々の思考の欠片を書いています。
基本的にペタやイイネ!はお返ししませんが、こっそりあちこち伺っております。


一気に春が来ましたね。

桜はもちろんのこと、花桃にツツジ、名前は知らないけれど黄色や白の色とりどりの花、花、花。

下を見ればたんぽぽ。


「たんぽぽ魂」

踏みにじられても

食いちぎられても

死にもしない

枯れもしない

その根強さ

そしてつねに

太陽に向かって咲く

その明るさ

わたしはそれを

わたしの魂とする




坂村真民の詩が脳裏によぎる季節になりました。





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花と言えばこれも…。

わさびの花

お母さんという名の友人の生家は山の奥深く。

今はもうだれも住んではいないけれど、そこには清水が流れわさびがひっそりと咲いています。

この時期になると葉を取りに行き産直店に出荷しているのだけれど、このご時世ですから人の出が少なくいつもより売れないのだとか。

いくらで出してるの?と聞けば「一束180円」と…はあ?はあああ?


安い!安すぎる!!


この間平谷村の方まで出かけて行ったら一束400円で出てたよ。

「わあ!わさび!」と豪快に手に取って、値段見て そー っ と 戻 し て カツヒコに苦笑されたわ←

「んじゃあたしが2000円分買う!」と言ったのだけれど。

出荷するには細いのだでいらん!と1キロ弱くらいを3回頂いて堪能してたってわけ←

お母さん(という名の友人)は自分では漬けないっていうからさ。

あたしが漬ける、お母さんに瓶詰にして分ける、みんな満足、いえーい!の図式が出来上がっちゃいましてww

孫娘のお婿さんが大好物だっていうからそこにも持たせたりして、楽しんでいるのでございます。

「ほえ。今日出荷しに行ったら昨日の売れ残りがこんなにあるんな。いる?」

見ればさすが出荷してるのだけあって、いつものよりしっかりしてるし太いじゃないの。

「今度こそあたしこれを買い取るでね!」とバケツ一杯のわさびをなんだかんだで2000円におまけしてもらったわ。

「いらん」とか言うんだもん。いつも頂くばかりじゃあたしも女が廃るってもんだわね。

いつもの出荷できないやつも併せて2キロくらいはありそう。ひゃっほい!

よし。早速洗って黄色くなった葉や枯れた部分はとりまして。


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引きちぎる!


いやwこれ引きちぎるってとこがポイントなの。マジで!

【わさびは鉄を嫌う】そんな言葉があってね。

ほら、わさびの根をすりおろすのもサメの皮を使ったりするじゃない?

なので、引きちぎる。むしろねじ切る?むしる?とにかくこんな感じ。

醤油、酒、みりん、砂糖、酢を鍋に入れて煮立ったら覚めるまで放置。

さあ!こっから気愛!!


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いつもの赤ん坊1人くらいなら余裕で茹でれそうな馬鹿でかい鍋をだして瓶を煮沸しておきます。

なぜか、この鍋を出してくると気分は魔女になるわwww

「ねるねるねーるね」のCM的なあの魔女。

ひっひっひ…とか言いたくなるけど菩薩の義母が近くにいるので我慢する←脳内でひっひっひ言いまくる

煮沸した瓶を出してぐつぐつ煮えたぎったお湯を火を止めてしばらく放っておいて、そこにザルのまま放り込む。

木べらでも箸でもなんでもいい。鎮める。急げ!!!

悪い魔女の顔で一気に鎮めたら、一気に引き上げ冷水の中に放り込みます。

熱湯地獄だよひっひっひ。からの、冷たいかい?冷たいよねぇひっひっひ…ドSだ。楽しい←

冷水から引き揚げたら絞ってボールに放り込み、塩をザーッと振りかけ揉む。揉みまくる。

水がジャバジャバ出てくるので絞ります。

手で…ぎゅうぎゅうに締め上げるの。

「この野郎、こうしてやる」くらいの勢いで←

瓶に7分目まで放り込みます。

8分目でもいい、6分目でもいいwww

要は後で振りまくらないといけないので【振れるスペースがあればおっけ】ってこと。

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冷ましておいた液をじゃーっと入れて蓋したら振る!!!!!


どりゃあああああああ


…魔女から一転、気分は猪木!ボンバイエ!燃える闘魂!ガンガン降る!気合い入れて振る。振る。振りまくる。

そうするとシナっとするので、

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3つの瓶に分けてたのを2つにしてギュウギュウに詰め込んで完成。



毎回、菩薩の義母が「ふうう。効いとるなぁ。ふわああ。効いとる」と目を白黒させながらも食べまくる わ さ び の 葉 の 醤 油 漬 け でございます。

菩薩の義母はわさび自体は「辛くて食べれん」と一切食べないのに、葉っぱだけは食べるんだよwww

気に入ってくれたならなにより。

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ついでに切り刻んで叩いて、わさび味噌とわさびの粕漬も作っておこう。



いつもよりご飯が進んでしまう危険な代物…ひっひっひ…ひいっ←



ツバイからラインが来て「外出禁止令出ててさー」と愚痴がちらほら。

気持ちはわかる、ストレスもたまるでしょうよ。

だがな。

「まあ、そうは言ってもあんた給料に影響もないしまだいい方よ。あたしなんて雑草食べて生きてるんだからね!」

そう返したら「うん。あたしはずいぶん恵まれてるね。お母さん…仕送りした方がいい?」だってさ。

あらw心配してくれるのはありがたい。

「雑草ってわさび、わらび、タケノコ、こごみ、タラの芽ももう出始めたよー」

ありがたいが…ちょっと心が痛むので正直に内容を書き込んだら。




クソか!贅沢!食べたい!!




…ええ。ええ。贅沢しててすいませんwww



「タンポポを見よ」

順調に行く者が

必ずしも幸せではないのだ

悲しむな

タンポポを見よ

踏まれても平気で

花を咲かせているではないか





長野の山の奥深く。

ひっそりと咲くわさびには多くの笑顔。

たったそれだけのことがいかに贅沢かを知っています。

ツバイよ。

いつかはきっと来るから、その時には山の贅沢を味わいに来なさいね。




「念ずれば花ひらく」

念ずれば
花ひらく

苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった




「そうだね。美味しいもの食べるのを楽しみに頑張るわ」

うんうん。希望なんてのは小さい方がいい。

小さい希望に大きな期待を抱いて、それが叶った時の喜び・・それを積み重ねた方が楽しいことがいっぱいある気がするじゃない?



ちょっとしたことでいい。



皆様。

悶々とする日々ですが、小さな希望を大きな期待で増幅させて【満足感】を味わってみたらいかが?

それって要するに【足るを知る】ってこと。

満足感を味わえるってのはすなわち【幸せ】ってことなのよ。





ひっひっひ。