さてさて

たった一回の面接が上手く行かなかった彼


もうKちゃんと別れるしかない


という謎の決心をして

我が家に突撃してきたのですが


わたしとしてはポカーンとするしかなく笑

半泣きの彼を

気をとりなおして励まして

やっぱりこの人ちょっと変だなぁ

と複雑な気持ちになりながら笑


その後彼は

この事でKちゃんと別れる心配は

ないんだ

と安心したのか


こだわりの強さと

自分の価値観や概念から抜け出すことに

頑ななまでに拒否して

それが叶わなければ逃げる


という彼の性格からなのか


退職する決意まで消えたかのように見えました


『本当にわたしのために退職して

次の世界へ羽ばたいてくれるのだろうか

わたしへの気持ちは本物なのだろうか』


そんな期待と疑念が入り雑じった

モヤモヤした日々が続きます


そんなある日

夜勤の入り時間に出勤してきた彼が

「ケータイ忘れちゃったからKちゃん仕事終わったら取りに行ってもらえる?」

と言うのです



⬆️

この時家を知ったからこその

『取ってきて』発言に結び付きます


彼の家からケータイを持ち出し

職場に届けて出入口付近で

ちょっと会話していると


な、な、なんと!

もう帰ったはずの上司が

戻って来たではありませんか‼️


脳をどうフル回転させても

追及されれば

付き合っている以外のコメントは出てきません


しかもその上司は

恋愛自体を蔑んでいる女性·····


しかも可愛がっていた

独身のイケメン兄ちゃんが

まさかの

その上司よりも年上の女性と恋愛してた⁉️


怒りの矛先は

8割がた彼に向いたのだと思います


この後しばらく彼もわたしも大変でしたが···


けれどこれをきっかけに

彼が色々動き出します


*****


後々この事件は

次の一歩へ踏み出すきっかけだったんだよね

だから

ありがたいことだったんだよね

と時々二人で思い出しては話しています


いつも同じ


彼とわたし

同じタイミングで

ブロックをはずしていくための事件が

強制的に起こる


柿の忘れ物

ケータイの忘れ物


この二つの事件が

交互に起こり

忘れた側の進歩が

二人の人生が重なっていく次の段階へと

進めて行くのでした